1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 22:53:41.37 ID:Svq2uLgno
本編終了後の再構成モノです。
週一から週二くらいのペースで更新できればと思います。
暇潰しにでもして頂ければ幸いです、それでは。
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/06/05(日) 22:54:56.39 ID:Svq2uLgno
荒れ果てた世界。
憎しみと苦しみが辺りを覆いつくし、生きる者の気配はどこにもない。
空間に漂うのは、不気味なまでに眩い光。
光源は正面に在った。
男性のような彫像のような、白色物体。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/06/05(日) 22:58:01.47 ID:Svq2uLgno
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漆黒。
意識を取り戻した私を包み込む世界は、そう形容されるべきものだった。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:01:04.76 ID:Svq2uLgno
「おかえりなさい、私だけの時間」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:03:21.11 ID:Svq2uLgno
「ほむらちゃんは、本当に優しいね」
そして、予想外の声を受けてしまう。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:04:04.76 ID:Svq2uLgno
胸の中にまどかのソウルジェムをかき抱き、地面に倒れ伏せる。
一発の手榴弾と共に。
拳銃の引き金を引くような力はもう、残っていなかった。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)[sage]
2011/06/05(日) 23:05:19.94 ID:kub9ZEyao
ほむらさん最悪だなww
どうなってしまうのやら
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:05:49.69 ID:Svq2uLgno
ゆらりゆらりと世界は歪む。
上も下も分からない空間の中に、いくつもの映像がフラッシュバックしていく。
彼女が願い、彼女が願うように改変された世界の記憶が流れていく。
消え行く世界の記憶の中、いくつかの場面が私の周りに漂い止まる。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:07:45.05 ID:Svq2uLgno
「これは一体どういうことなんだい、暁美ほむら」
「話す義理はないわ」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:09:24.75 ID:Svq2uLgno
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『こいつはあたしが倒すから。 あとのこと、よろしく』
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:11:08.63 ID:Svq2uLgno
「………………」
「………………」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:12:14.14 ID:Svq2uLgno
「それ、何かしら」
「……軍用レーション。 なんかおいしいって聞いたから」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)[sage]
2011/06/05(日) 23:12:54.81 ID:kub9ZEyao
米軍基地でミサイルやら銃やら盗んだんだろうが
責任者は首になるだけじゃすまなかっただろうし、ヤクザもバラされて臓器売られたりしたんだろうなww
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:13:25.42 ID:Svq2uLgno
潜り込んだ基地の中を、私は一人歩く。
武器と弾薬、即ち拳銃やライフルにその弾丸、そして地雷を始めとする爆弾の数々を求めて。
だがふと、これら軍の備品を盗んでいることに対して罪悪感が湧いて降りる。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:16:58.78 ID:Svq2uLgno
「ひとまずは、こんなものかしら」
まどかの家の屋根に登って来たキュゥべえの群れを、遥か遠くから狙撃し終えて、一息つく。
一回ごとに場所を変えたから、私を特定できることもないだろう。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:20:12.50 ID:Svq2uLgno
思考をひとまずまとめ、歩みを進める。
夜の街はひどく暗くて。
明かりは道端の街灯のみで、その道路にも車はおろか歩行者すらいない。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:22:27.67 ID:Svq2uLgno
結界の中は、ひたすらに暗かった。
光がない。道もない。障害物もない。
地面らしきものが闇の中にただ広がっているだけ。
時々ぬうっと空間を通り抜ける感覚があり、それだけが前進しているという証。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:26:18.68 ID:Svq2uLgno
絶対にこの世界には存在し得ない者。いや、物か。
改変世界と共に消え去ったはずの、魔獣が、この世界に結界を作って存在していた。
そして今は、巴マミと戦っている。
彼女も本来ならこの時間にこの近辺にいるはずがない。自分の家に帰っているはずだ。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:27:41.55 ID:Svq2uLgno
逸らしたのだが、
「ッ!?」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:29:01.97 ID:Svq2uLgno
カランと乾いた音が響く。
音の主、落下したグリーフシードは、コマの中心軸が細長く尖ったようなもの。
つまるところ、魔女のもの。
今回出会ったのは、魔獣と魔女の性質を併せ持ったものと想像するのがおそらく妥当か。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/06/05(日) 23:30:06.38 ID:Svq2uLgno
「ちょっといくつか聞きたいことが……ってどうかしたの? ひどく震えているけれど」
「ごめん、なさい。 色々と話したいことが、あるのだけれど、また日を改めたい」
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