1: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:09:51.03 ID:/A4b8bPJ0
    
    
  一人の少女の小さな夢が  
    
  一つの出逢いを生み  
    
  一人一人と繋がっていって  
    
  大きな大きな  
    
  みんなの夢になる  
    
    
  広がれ、笑顔の輪──!  
    
    
  ※地の文有り。アニメ一期をベースに漫画の一部設定を吸収した、もう一つのラブライブ。  
    
  ※独自解釈で挑むラブライブの微妙な謎解明譚。百合は原作と同じくらいか若干上かな? 友情青春劇。  
    
  この作品を佐藤君と話の都合上リストラされた尾崎さんという方に捧げます。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:12:06.31 ID:/A4b8bPJ0
 【プロローグ 〜憧れのアイドル〜】 
  
 昨日最後の部員が辞めて一人になった。たった二ヶ月のスクールアイドル生活。部室に残った沢山のグッズ。 
  
 『スクールアイドルとかもう冷めたから、もう要らない』 
3: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:14:19.42 ID:/A4b8bPJ0
 「……はぁ〜」 
  
 スクールアイドル雑誌に載っている子達は綺麗な笑顔を浮かべている。夢を信じて、夢に向かって輝いてる。 
  
 この中で何人が本物のアイドルになれるのか……。少なくとも優勝したグループは本物になることが多い。 
4: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:16:26.13 ID:/A4b8bPJ0
 一年目【一人ぼっちのアイドルと孤高の姫 〜始まりの歌〜】 
  
 一人で部室に戻り、入り口から近い椅子に崩れるように腰を置いた。 
  
 にこ「……そっか、にこが悪者なんだ」 
5: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:18:32.06 ID:/A4b8bPJ0
 ── 一ヵ月後 公園 
  
 練習メニューで一番困るのが柔軟体操。 
  
 腹筋は壁に足をくっ付けた状態で無理やりするけど、柔軟だけは一人では無理。 
6: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:20:40.72 ID:/A4b8bPJ0
 にこ「……はぁはぁはぁ……ちょっと、そこの釣り目の子!」 
  
   「いきなり何よ! 失礼な子どもね!」ムッ 
  
 にこ「はぁはぁっ、あなたよね? さっきまで歌ってたの」 
7: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:22:50.08 ID:/A4b8bPJ0
 ──三十分後 
  
 真姫「ねぇ、まだ続くわけ?」 
  
 にこ「まだあいうえおのいにも到達してないわ!」 
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/28(月) 20:23:53.71 ID:emgyB/tQ0
 期待 
9: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:24:57.11 ID:/A4b8bPJ0
 ──7月22日 朝・公園 
  
 にこ「おはよう、真姫ちゃん」 
  
 真姫「あなたもしつこいわね」 
10: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:27:17.25 ID:/A4b8bPJ0
 にこ「筋トレしながら笑えるようになるのがアイドルへの第一歩よ」 
  
 真姫「だから私はアイドルなんて目指さないって言ってるでしょ!」 
  
 にこ「お医者さん目指すから?」 
11: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:29:56.92 ID:/A4b8bPJ0
 ──8月1日 
  
 にこ「やっほー☆ 真姫ちゃん! 久しぶり〜元気だったニコ♪」 
  
 真姫「あなたねぇ! 何で十日も来ないのよ!」 
12: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:31:53.16 ID:/A4b8bPJ0
 にこ「そこがいいのよ」ニコッ 
  
 真姫「うぅ……舌が溶けるわ」 
  
 にこ「そんなに無理? だったら、残りはにこが飲んで違うの買ってくるけど」 
13: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:33:52.93 ID:/A4b8bPJ0
 ──8月10日 
  
 にこ「こうして一緒に練習してるんだから、やっぱり音ノ木坂目指して一緒にスクールアイドルになりましょうよ」 
  
 真姫「しつこいわねぇ。にこちゃんが強引にやらせてるだけでしょ」 
14: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:36:02.22 ID:/A4b8bPJ0
 にこ「にこね、高校生になって直ぐにスクールアイドルを結成したの。でも、本気で頂点を目指してたのはにこだけ」 
  
 真姫「……」 
  
 にこ「二ヶ月で解散。その後、ちょっと色々あってね。嫌な噂が流れて、にこは学校では一人ぼっちニコ☆」 
15: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:38:05.89 ID:/A4b8bPJ0
 ──8月29日 
  
 にこ「夏休みの宿題が終わらないにこぉ……」 
  
 真姫『そんなことを私に電話してどうするのよ』 
16: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:40:06.85 ID:/A4b8bPJ0
 真姫「くすっ。ケーキの御代わりならあるから、精々頑張りなさい」 
  
 にこ「うん」 
  
 真姫「でも、電話でも言ったけどもう少し早く言えばいいのに」 
17: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:42:11.16 ID:/A4b8bPJ0
 ──秋分の日 公園 
  
 にこ「どうすれば真姫ちゃんみたいに歌が上手くなるのかしらね?」 
  
 真姫「にこちゃんは……」フイッ 
18: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:44:25.38 ID:/A4b8bPJ0
 にこ「新入生が入るまで勧誘は出来ないんだもの。仕方ないでしょ」 
  
 真姫「よくこんな小さい子をハブに出来るものね」 
  
 にこ「小さい言うんじゃないわよ!」 
19: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:46:34.49 ID:/A4b8bPJ0
   「まさか高校も今や意味のない歴史しかない音ノ木坂を受けるんですか?」 
  
 真姫「貴女には関係ないって言ってるでしょ!」 
  
   「是非聞かせて欲しいですわ。学年一位の西木野さんがアイドルごっこの果てに音ノ木坂を目指すなんて素敵」フフ 
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/28(月) 20:47:43.66 ID:HbL9EM7oo
 面白い 
21: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:48:35.96 ID:/A4b8bPJ0
 にこ「私があんたに勝ってる部分ねぇ……。真姫ちゃんに勝ってる部分の運動神経を私が補うとして」チラッ 
  
 真姫「にこちゃん」 
  
 にこ「自分に誇れる夢を持ってるってところかしら」 
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