過去ログ - 提督「不幸な男女と」
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1: ◆c4DUj3OH/.
2015/12/31(木) 11:46:17.31 ID:fwQGlqc00
地の文あり。
小ネタ集。

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2: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:06:31.83 ID:YFxFRnZkO
扶桑「提督、少しトランプをしませんか?」


そう言って扶桑と山城が執務室へとやってきたのは、あの作戦を前日に控えた夜のことであった。

以下略



3: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:07:25.59 ID:YFxFRnZkO
提督「賭け?」


個人的にギャンブルはあまり好まない。
しかし戦場の慰みとして、多少の額であるならば賭けも許可していた。
以下略



4: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:08:33.36 ID:YFxFRnZkO
扶桑「スタンド」


扶桑がスタンドを宣言したということは、裏向きのカードとの合計値が17点以上ということだ。
もし裏向きのカードがエースならば18となり、プッシュ。即ち、引き分けとなる。
以下略



5: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:09:38.95 ID:YFxFRnZkO
扶桑「……とうとう、1万円が無くなってしまいましたね……」

提督「さて、そろそろ」


以下略



6: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:11:24.05 ID:YFxFRnZkO
提督「よし、受けよう」

扶桑「ありがとうございます、提督。ただし……」


以下略



7: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:12:24.72 ID:YFxFRnZkO
扶桑「それに……」


扶桑は一旦言葉をそこで止めた。
そして山城が続ける。
以下略



8: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:13:17.76 ID:YFxFRnZkO
−−後日−−


時雨「扶桑も山城も凄かったよ……。皆が忘れても、僕だけはずっと覚えているから……」

以下略



9: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:14:36.72 ID:YFxFRnZkO
赤城「ようこそいらっしゃいました、提督」


赤城はそう言ってわずかに微笑んだ。
人口も50人ほどしかいない、なんとも長閑な島である。
以下略



10: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:15:49.93 ID:YFxFRnZkO
亡霊?
俺はあまりオカルトを信じるたちではない。
しかし、特に海に関わる者は、その大小はあるにしても、ある種迷信に対して無心ではいられない。
というのも、迷信というのは何もないところには生まれないからである。
それは先人たちの知恵とも言っていい。
以下略



11: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:17:21.34 ID:YFxFRnZkO
赤城「他にも少女の姿をしていたり、中には深海棲艦の姿をしているときもあったそうです。あとは、そうですね……」


赤城は悪戯っぽい笑みを浮かべ。

以下略



12: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:18:51.34 ID:YFxFRnZkO
提督「これは……何だ?」


俺の目の前には、物体Xとも呼ぶべき何かが、皿に盛られて置かれていた。

以下略



13: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:20:56.49 ID:YFxFRnZkO
断固拒否された。
俺の言うことなら割と何でもよく聞く榛名にここまで拒絶される物体X、もとい比叡特製カレー。


比叡「さあさあ、司令。榛名もそう言ってることですし、遠慮せずに食べてくださいよ」
以下略



14: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2015/12/31(木) 12:22:05.81 ID:YFxFRnZkO
提督「い、いや、食べるのが勿体無いくらいに美味しかったよ!」


勿体無いから、もう食べなくてもいいかな?

以下略



15:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage]
2016/01/01(金) 19:04:36.39 ID:m0LoRfmu0
比叡+カレーの組み合わせは本当にシリアスブレイクだな。前二つの感傷的な気分を見事に拭い去った


16: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2016/01/01(金) 22:00:41.31 ID:wnhe3YVQ0
比叡「お姉さまのお部屋を片付けようかと思います」


そう言って比叡が執務室へやってきたのは、金剛が沈んでから2週間後のことであった。
金剛の撃沈を聞いた瞬間の比叡は、酷く狼狽していた。
以下略



17: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2016/01/01(金) 22:01:28.79 ID:wnhe3YVQ0
あの机のことはよく覚えている。
かつて金剛がMVPをとったご褒美として、俺との外出をねだったことがある。
その時、一緒にある家具店に立ち寄り、熱心にその机を金剛が眺めるという一幕があった。
俺が「その机、欲しいのか?」と金剛に尋ねると。

以下略



18: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2016/01/01(金) 22:02:34.15 ID:wnhe3YVQ0
提督「それは別にかまわんが」


俺は比叡の申し出にそう答えていた。
提督という職は、何とも因果なものである。
以下略



19: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2016/01/01(金) 22:09:37.17 ID:wnhe3YVQ0
>>18の前にこれが入ります。


その後も金剛は、あの机を大切に扱っていた。
金剛は毎日日記を付けることを習慣としていたが、その日記が書き終わると鍵のついた一番上の引き出しに日記帳をしまう。
以下略



20: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2016/01/01(金) 22:10:43.98 ID:wnhe3YVQ0
提督「それは別にかまわんが」


俺は比叡の申し出にそう答えていた。
提督という職は、何とも因果なものである。
以下略



21: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2016/01/01(金) 22:11:26.19 ID:wnhe3YVQ0
そんなことがあった翌日のことである。
俺がいつものように執務室にいると、大淀が執務室に駆け込んできた。


大淀「提督、榛名さんたちを知りませんか? 出撃の時間になっても、居なくって……」
以下略



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