過去ログ - 華琳「ガッツ……貴方を、必ず私の物にしてみせるわ」
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1:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:31:01.21 ID:BCv3nobOO
 この世界には人の運命を司る何らかの超絶的な“律”……
 “神の手”が存在するのだろうか。
 少なくとも人は、自らの意志さえ自由にはできない。

 人は記憶の彼方。遙か遠い日、心に負った小さな傷を庇うために剣を執る。
 人は思いの彼方。遙か遠い日、微笑みながら逝くために剣を奮う。
 

 人は夢の彼方―――唯一つの渇望(おもい)が故に剣を求める。

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2:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:31:41.13 ID:BCv3nobOO
 妙な夢を見ていた。
 そこは戦場だった。人と人とが殺しあう戦の姿。
 血を流し、流され。肉を削りあい、散らしていく光景が見える。
 
 そんな夢を見ることは別に珍しくも何ともない。自分にとってみたら、それは常に身近にあった世界だからだ。
以下略



3:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:32:16.31 ID:BCv3nobOO
 ・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

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以下略



4:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:33:07.63 ID:BCv3nobOO
そうして走り続け、なんとか日が暮れる前にパックが彼女の姿を見つけた。

「おーーーいっ! ガッツゥーーーっ! いたよいたいた、キャスカはあっちにいるぞーっ!」

 バダバダと手足を振りながらも、ある方向を指さしてくれる。
以下略



5:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:33:46.46 ID:BCv3nobOO
とりあえずキャスカに危害は加えられていないが、警戒すべき相手と判断する。
 その当のキャスカはそいつから受け取ったのか、大きな鏡を持って遊んでいた。鏡はあまり見たことのない意匠をしており、遠くの地の物だということだけ解る。
 キャスカは自分の顔を映して、変な顔や笑った顔など表情を多彩に変えていた。

「んー? ――――ぎぃっ!?」
以下略



6:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:34:18.96 ID:BCv3nobOO
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以下略



7:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:35:14.48 ID:BCv3nobOO
       ※       ※       ※


 同時刻、はぐれたパックもまた、二人の姿を探していた。

以下略



8:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:36:05.62 ID:BCv3nobOO
最初にしゃべった金髪の女の子。一番背が小さいし、しゃべり方といい子どもっぽい印象を受ける。頭になんか色々乗っけているし、不思議少女って感じだ。あまり見たことない貴重なキャラだ。
 次の子は、メガネをかけた理知的そうな女の子。姿勢といい雰囲気といい真面目っぽいけど、ちょっと固そう。あえて挙げるとしたらファルネーちゃんに近いかな?
 最後の槍を持った白い服の女性は……よく分からなかった。でも頭でなく心で理解したぜ、アニキ。彼女とオレは絶対に話が合う。蝶みたいにヒラヒラした感じといい、三人の中では一番余裕を感じられる。

――さーて、誰に話しかけたらいいかな?
以下略



9:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:36:42.06 ID:BCv3nobOO
 ということがありまして。


「手前、生国(しょうごく)は遙か西の海に浮かぶちんけな島、妖精郷(エルフヘルム)っつー場所でありんす、あ、花は咲き乱れまくり鳥は歌いまくりエルフは踊りまくる、年中常春のエルフィンパラダイス、Oh、寄ってらっしゃい見てらっしゃい、ついでにブドウ酒くださいっつー懐かしき故郷を飛び出し早、あ、十と余年、紆余曲折波瀾万丈、涙あり笑いあり大スペクタルありの長き永ーき時を過ごし、あ、こうしてお三方でこうしてこの場で出会えたのも、あ、なんかの縁、互いに名を交わし合いませんか、あ、お引けなすってぇ、お引けなすってぇ、というわけで、オレ、パック、よろぴこ♪」

以下略



10:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:37:42.96 ID:BCv3nobOO
ちょっち互いの認識の違いを埋めた。


「ふーむふむ、なーるほどねー。キミたちの真名も信頼する人にしか預けちゃいけないものだけど、でも、知られたら支配されるとか、唱えたら変身するとかってわけじゃないんだ」

以下略



11:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:38:52.82 ID:BCv3nobOO
ふむっ、では特別にその逆の名の存在についてもお教えいたそう」

「ほほぉ、これはありがたき幸せ。この趙子龍、ぱっく大師匠のご高説、ありがたく拝聴いたしまする」

「うむ、よきにはからえーい!」
以下略



12:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:39:35.40 ID:BCv3nobOO
「でも二人ともマジですごいね〜、あれだけの説明なんかでそこまで解るなんて」

「二人は文官志望ですからな。余り学の無い私から見てもかなりのモノと判りますな」

「いえいえー。でも、知ってはならない知識、知ったとしても扱いに気を付けるべき知恵、そういったモノをきちんと身につけている魔術師さんとやらはすごいですねー」
以下略



13:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:40:09.71 ID:BCv3nobOO
「色々ありがと! オレ早く行かなきゃいけないからこれでしつれーっ!」

「お待ちを!」

 空高くぴゅーっと上がったところで、三人が止めた。
以下略



14:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:40:38.87 ID:BCv3nobOO
そして向かった先で。

「……やはり、ガッツ……ガッツ……期待を裏切り予想を裏切らぬ男よ……!」

 なんかバリバリ険悪な雰囲気を漂わせておりました。
以下略



15:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:41:11.40 ID:BCv3nobOO
その場はますます殺気立ち始めていた。

「だから! 貴様はあの野盗どもの一味だろうがっ! おおかた盗んだ物を独り占めしようと裏切りまで働いて……この鬼畜外道が!」

「……しつけえ。あいつらは俺の連れに手を出そうとしたから斬っただけだっていってるだろ」
以下略



16:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:41:46.98 ID:BCv3nobOO
その場にいた全員が、ガッツの死を確信した。
 黒髪の女性は瞳孔が極限まで広まり、同時に脇にあった剣を上段から振り下ろす。

 彼女の首から下の長さほどある大剣。それを振るう彼女自身も大陸に名を轟かせる武人。何よりも彼女のもっとも敬愛する主を侮辱した。
 これだけの要素が揃っていながら、男の死を免れるものは何も無いと。
以下略



17:名無しNIPPER
2016/03/05(土) 01:42:21.78 ID:BCv3nobOO
今日はここまで


18:名無しNIPPER[sage]
2016/03/05(土) 02:01:57.70 ID:dr6FKcTbo
なんかハメとか理想郷にありそうなクロスだな
期待


19:名無しNIPPER[sage]
2016/03/05(土) 02:04:28.28 ID:I9nwWsRUo
おつ


20:名無しNIPPER[sage]
2016/03/05(土) 02:12:19.34 ID:wM9pl0G/o
ここでは珍しいクロス
期待


21:名無しNIPPER[sage]
2016/03/05(土) 02:18:07.05 ID:Z1LzKX71o
いや実際これ見たことあるぜ
彼岸花の章だったかな

本人なら続きを待ってたんだ。頼むぜホントに


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