1: ◆GXVkKXrpNcpr[sage]
2016/09/20(火) 02:06:27.39 ID:eDj2lchjo
ワルプル前
地の文
2: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:09:17.81 ID:eDj2lchjo
まどかは夢を見ていた。
3: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:10:47.04 ID:eDj2lchjo
まどかは己が魂である宝石に目を落とす。
浄化されたばかりのそれは美しいきらめきを見せているが、まどかはそれが不思議で仕方がない。
なぜ魂が浄化できるのだろう。こんなに心が混乱しているのに。
4: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:12:35.36 ID:eDj2lchjo
そんな場面で目が覚めた。
「ええと……」
5: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:15:58.55 ID:eDj2lchjo
(魔法少女になってはいけない。そういうことだよね)
(多分ほむらちゃんとしっかり話をした方がいい……と思う……)
(けれどなんて?)
6: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:20:16.59 ID:eDj2lchjo
「佐倉杏子」
7: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:23:04.83 ID:eDj2lchjo
さやかの件でまどかと話す機会があった。
彼女の方から話しかけてきたのだ。
魔法少女になったさやかとの共闘を願うまどかに「美樹さやかはあきらめて」と告げる。
8: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:25:27.25 ID:eDj2lchjo
「ええっと……あの、ほむらちゃんは、その……」
「?」
「なんなのかなって」
9: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:31:43.75 ID:eDj2lchjo
尊敬してやまない巴マミの説得にすら、さやかは耳を貸さなかった。
マミが「お願いだから使って」と手に取らせようとしたグリーフシードも頑として拒み、うなだれるマミを残してふらふらと街に消えた。
10: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:34:12.50 ID:eDj2lchjo
(もうたくさん)
ほむらは考える。ここからまどかを救える未来について。
11: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:38:40.23 ID:eDj2lchjo
「さやかのために?……あんたが?」
杏子はほむらの用意したインスタント麺を口に運びながら、胡散臭げではあったものの最後まで話を聞いてくれた。
12: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:40:18.48 ID:eDj2lchjo
それはほむらの物語。
幾たびも巻き戻される世界。
膨大な数のエピソードと感情が杏子になだれ込んできた。
13: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:46:49.51 ID:eDj2lchjo
不用意に感覚を晒したせいで杏子は一瞬耳元で大音響がしたような衝撃を味わったが、その後は精神の濁流を比較的あっさりと受け入れた。ほむらが拍子抜けする程だった。
(波長が合うというのもあるし、あなた意外と度量が大きいのね)
14: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:52:32.92 ID:eDj2lchjo
魔法少女候補というが、杏子から見ればただ素質があるというだけの二人だった。
「なるかならないか迷うくらいなら最初からやめておけ」と噛みついたがマミがやんわりと杏子を制した。
15: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:56:02.31 ID:eDj2lchjo
変身しようとしたさやかのソウルジェムをまどかが突然奪って橋から投げ落とすという暴挙に出る。
下を通りがかったトラックの荷台に乗ったさやかのそれはみるみる遠ざかっていった。
16: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 02:58:24.65 ID:eDj2lchjo
「おまえはもうあいつを諦めているんだろ?」
「ええ。こうなるとどうやっても美樹さやかは魔女になる」
「それはおまえがどうやっても、だな」
17: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 03:05:52.81 ID:eDj2lchjo
重い足を引きずって帰ってきた。
18: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 03:10:18.62 ID:eDj2lchjo
何日かぶりに会う魔法少女の先輩はさやかのベッドに座って所在無げに腕を組んでいる。
「おかえり。遅かったな」
19: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 03:16:08.70 ID:eDj2lchjo
「そんな疲れ果ててちゃ何もしたくないだろ。いいから楽にしてなよ」
「おせっかいはやめて。あんたそんなヤツだっけ?」
「まあいいから。な?」
20: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 03:19:35.07 ID:eDj2lchjo
その間にもごくゆっくりとソウルジェムは濁りを溜めこんでいく。
(魔女にだけは……あんなの絶対にイヤだ)
21: ◆GXVkKXrpNcpr[saga]
2016/09/20(火) 03:21:14.15 ID:eDj2lchjo
肩を抱く手に少し力を込めた。
「さやかは、すごいな」
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