1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 22:40:38.54 ID:FygFt39p0
以前投下したss、真「ここは……」やよい「……どこですかぁ?」の練り直し版です。
これは『アイドルマスター』と『GANTZ』のクロスオーバーです。
アイマスの方はアニメの設定やゲームの設定を混ぜてます。
ガンツの方でクロスしているのはあくまで原作の世界観や設定というだけで、ガンツに登場したキャラはほとんど出てこない予定です。
他にキャラの流血、グロ描写や死亡描写などが入るので、苦手な方は注意して下さい。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/11/18(日) 22:41:46.81 ID:p4vY3ulE0
やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!やよいの死ぬところなんて誰得なんだよ……
でも期待
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 22:45:14.98 ID:FygFt39p0
燦然と輝く夕日に目を細めながら、菊地真は持っていたペットボトルの水を口に流し込んだ。
遠くを山々が折り重なるように続き、その下に広がる田畑が日の光に照らされている。
都会では見られない田舎ならではの美しい光景に、真は思わずため息を漏らした。
765プロ所属のアイドルである真はドラマの撮影のために群馬県まで訪れていた。
今日中に予定されていた撮影は無事に終わり、今は夕日を眺めながらスタッフ用のテントに設置されているパイプ椅子に座って一息ついている。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 22:47:01.79 ID:FygFt39p0
「みんなボクが女の子だってこと忘れてないかな……」
「だ、大丈夫ですよー。落ち込まないでくださいー」
ボクだって女の子らしくヒロインになって恋に落ちてみたいよ……
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 22:50:02.68 ID:FygFt39p0
ブロロロロロロ
不意にエンジンが掛かり、ワゴンが小刻みに揺れ出す。
運転手がバックミラー越しに真とやよいに視線を投げかけながら「出発しますよー」呼び掛けた。
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 22:51:24.16 ID:FygFt39p0
「どっ、どうしたんですかぁ!?」
同じく目を覚ましたやよいが隣で素っ頓狂な声をあげた。
相変わらずハンドルは安定せずゆらゆらと車体が揺れる。真が運転手を見ると、その顔は青ざめており、目に見えて強ばっていた。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 22:57:56.92 ID:FygFt39p0
トラックの光に視界を飲まれて、真は来たるべき最期の衝撃を待った。
しかしトラックによる衝撃は一向に襲ってこない。
その代わりに目の前を覆っていた光が段々と弱まり、視界が明瞭になっていった。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 22:59:29.39 ID:FygFt39p0
とりあえずここまで
投下は不定期になるのでご了承下さい
ではまた
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/11/18(日) 23:00:08.70 ID:p4vY3ulE0
乙
ガンツは鬼編まで好きだった
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 02:55:03.10 ID:5RXrfIEi0
投下します
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 02:57:38.02 ID:5RXrfIEi0
一応、やよいも自分と同じく戸惑っていることを確認してから真は記憶を辿り始めた。
(おかしいな、ボク達は確かに撮影帰りのワゴン車の中にいて……。疲れたボクとやよいは車内で寝てたんだ。そしたら運転手さんがいきなりハンドルを切ったから飛び起きて……)
フロントガラスから見えたのは強烈な光。咄嗟に突進してくるトラックのヘッドライトと判断して、死を覚悟した。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:00:25.80 ID:5RXrfIEi0
えっ、と真は驚き、とっさに男に聞き返す。
「あなたもですか?」
「はい……僕は、勤めている会社の非常階段を踏み外したんですが、気付いたらここに。キミ達は?」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:03:01.62 ID:5RXrfIEi0
「……っていうか、もしかして菊地真クンに高槻やよい、ちゃん?」
(あ、バレた)
瞬間、そう思った真の隣で男が「えぇっ?」と素っ頓狂な声をあげた。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:06:07.73 ID:5RXrfIEi0
「やってみればって……」
―――やってみれば
それがどういう意味で言われたのか分かりかねるも、
とりあえず真は怪訝そうな顔をしながらも窓ガラスに近寄り、留め具に手をかけた。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:08:55.28 ID:5RXrfIEi0
「………………」
やよいを宥めながら真は、一言も喋らず自分たちのやり取りをただ見ているだけの他の三人―――少年と、男女二人に目をやった。
この不可解な状況の中で、この三人はさっきから全く動じていない様子なのだ。
その態度は、見るからに怪しい。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:12:09.38 ID:5RXrfIEi0
直前によそよそしく筑川に話しかけたこと、見た目や、どう見ても年上であること、横に立っている危ない雰囲気の倉田とつるんでいるらしいところが相まって、
妙にハキハキした様子の尾形に、真は怖じ気づいてしまったのだ。
(しかもあの倉田って人、こっち睨んでるままだし……怖いなぁ)
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:15:44.86 ID:5RXrfIEi0
書き出されている『人間』
それは男だった。
眼鏡を掛けた穏やかそうな印象の顔立ちから首、肩が現れる。
会社員なのかきっちりとしたスーツを着ている。空中に書き出される男の身体が胸まで現れた辺りで、新たにもう一本のレーザーが黒い玉から放たれた。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:17:58.16 ID:5RXrfIEi0
「……どうやらこれで全員みたいだな」
奥の壁に寄りかかり、今まで黙っていた坊主頭の男、倉田が低い声で言った。
(全員……?どういう意味なんだろ)
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:19:15.05 ID:5RXrfIEi0
「なにアレ……コスプレ?」
松本が呟く。
全身を黒いラバースーツで覆った男と女が四人。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:29:41.78 ID:5RXrfIEi0
「なにアレ……コスプレ?」
松本が呟く。
全身を黒いラバースーツで覆った男と女が四人。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:30:26.68 ID:5RXrfIEi0
今回の投下は以上です
ではまた
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