過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
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2011/03/09(水) 03:46:26.67 ID:SvKeaTpjo
・時間軸は「とある魔術の禁書目録」22巻直後から
・主人公は御坂美琴、彼女が上条当麻をさまざまな意味で追いかける話となります
・22巻発売直後での構想なので、「新約」とは大きく矛盾すると思います
・原作との乖離やキャラ設定、人間関係などの矛盾が出てくると思いますが、ご都合主義、脳内変換でスルーしてください
・初SS、それも長編なのでつたなく見づらい点などあるでしょうが、お付き合いいただけると幸いです
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2011/03/09(水) 03:46:51.70 ID:SvKeaTpjo
10月30日。
第三次世界大戦が終結した。
極東の大国であるロシアと、日本の一地方都市に過ぎない学園都市の戦いは、後者が前者を一方的に蹂躙するという形で終結した。
学園都市の技術力が遥かに優れているとはいえ、ロシアとて技術大国の一翼を担う国である。
以下略
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2011/03/09(水) 03:47:39.85 ID:SvKeaTpjo
一方通行は助けたばかりの守るべき少女たちから聞いた。
きっかけは、彼女らが驚愕の表情とともに、ある方角を見て固まったこと。
小さいほうの少女、打ち止めが彼に抱きついてくる。
「なンだ?」
以下略
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2011/03/09(水) 03:48:09.96 ID:SvKeaTpjo
冥土返しは、彼の大切な患者から聞いた。
きっかけは、とある少女が彼の研究室へと駆け込んできたこと。
「……騒々しいね。どうしたんだい?」
以下略
5
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2011/03/09(水) 03:49:46.30 ID:SvKeaTpjo
神裂火織は戦争による負傷者を手当てする野戦病院の中で聞いた。
きっかけは、突如鳴り響いた電話のベル。
その電話を受けた彼女の表情はとたんに凍りついた。
ほどなくして通話を終えると、傍らにいた建宮、五和が心配そうな表情で話しかけてくる。
以下略
6
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2011/03/09(水) 03:50:15.80 ID:SvKeaTpjo
インデックスは半壊した大聖堂の中で聞いた。
きっかけは、赤髪の魔術師が呻くように歯噛みしている場面に出くわしたこと。
ステイル=マグヌスは悩んだ。
悩んで、悩んで、悩んで、悩んで、悩んで、そして正直に話すことを選んだ。
以下略
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2011/03/09(水) 03:50:47.05 ID:SvKeaTpjo
そして、御坂美琴は凍てつく港でへたり込んでいた。
目の前は白い氷塊と灰色の水面がどこまでも続く大海原。
ベツレヘムの星ごと上条当麻を飲み込んだ北極海が雄大に広がっていた。
それを呆然と眺める少女の瞳には何も映ってはいない。
以下略
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2011/03/09(水) 03:51:49.32 ID:SvKeaTpjo
気がつけば、傍らの妹が背後からそっと抱きしめてくれていた。
恐らくは美琴が凍えないようにということなのだろう。
日が陰り始め急に気温が低下し始めたせいか、妹の体もかすかに震えている。
「……アンタ、暖かいところへいきなさい」
以下略
9
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2011/03/09(水) 03:52:23.54 ID:SvKeaTpjo
どれくらいそうしていただろう。
二人の耳に、英語で話す少女たちの声が飛び込んできた。
この近くの住人か、はたまた物見遊山か。
さして気にも留めず、また、向こうも気付いていないようだった。
以下略
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2011/03/09(水) 03:53:30.36 ID:SvKeaTpjo
10月31日。
霧にむせぶロンドン、その一角に聖ジョージ大聖堂はある。
先日の戦闘で、大聖堂の中はめちゃくちゃだ。
床に穴は空き、壁は崩れ、ステンドグラスが割れているせいで外の冷気と湿気が建物の中にまで入り込んでいる。
以下略
11
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2011/03/09(水) 03:54:16.48 ID:SvKeaTpjo
「……やっぱり、私も現地に行けないかな? 何か手伝えることがあるかも」
少女の懇願に近い言葉に、しかしステイルはかぶりを振る。
「残念だけど、君については『自動書記』の調整を優先する、との最大主教の決定だ」
以下略
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2011/03/09(水) 03:54:50.24 ID:SvKeaTpjo
礼拝堂からやや離れたところまで来て、ステイルは壁に背を預けた。
おもむろに左の拳を振り上げ、思いっきり壁に叩きつける。
悲鳴を上げた指の痛みも無視して、ずり落ちるようにへたり込んだ。
久方ぶりに、彼女に名前を呼ばれた。
以下略
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2011/03/09(水) 03:55:44.14 ID:SvKeaTpjo
「あ、れ……? ここは……?」
目を覚ました御坂美琴の目に真っ先に飛び込んできたのは、見なれない天井。
広くないレンガ作りの室内は上等とは言えないものの、しっかりとした作りであることを感じさせる。
あまり日本の一般家庭にはなじみのない、パチパチと火花を上げる暖炉などはいかにも異国情緒たっぷりだ。
以下略
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2011/03/09(水) 03:56:20.46 ID:SvKeaTpjo
「おや、お目覚めになりましたか、とミサカは訊ねます」
部屋のドアを開けて現れたのは妹である10777号。
彼女にも大きな迷惑をかけた。
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2011/03/09(水) 03:56:59.35 ID:SvKeaTpjo
「今は、ごめん。ちょっと無理かな」
「お姉様……」
その言葉に、10777号は美琴の腕を引っ張るのをやめる。
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2011/03/09(水) 03:57:30.91 ID:SvKeaTpjo
「……そういえば、お姉様がお眠りになられている間に、あのお二人とちょっとお話をしてきたのですが、
お姉様とあの方々は面識がお有りなのですか、とミサカは問います」
「夏休み前に学園都市のデモンストレーションでロシアに来た時にちょこっとね」
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2011/03/09(水) 03:58:21.82 ID:SvKeaTpjo
あの2人は同じホテルの別の階に滞在しているのだという。
呼びに行ってくれている間に軽くシャワーを浴び、10777が買ってきてくれていた服に着替える。
大人しめではあるが年頃の少女らしい、可愛らしい服だ。
今度、あの妹にもいろいろ服を選んであげよう。
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2011/03/09(水) 03:59:13.29 ID:SvKeaTpjo
「それで私たちが何者かというと、いわゆる『魔術師』ってやつですよん」
「……まじゅつし?」
割り込んだレッサーの答えに、美琴は怪訝な声を上げる。
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2011/03/09(水) 04:00:11.26 ID:SvKeaTpjo
「魔術というのは、つまるところ異能を発現させるための学問なんです。
法則を理解し、自ら術式を作り上げ、そして行使する。
それによって望む結果を手に入れる、ってところですね。
……頭の上にクエスチョンマークが飛んでるみたいですし、実際にお見せしますか」
以下略
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2011/03/09(水) 04:01:37.77 ID:SvKeaTpjo
美琴は氷の中のメモ翌用紙を見つめたまま何事か呟いている。
もしかしたら、魔術を学ぶことで何か自分の糧になるかもしれないと考えてるのかもしれない。
「魔術を学ぼうとか考えているなら、やめておくことを勧めるけど」
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2011/03/09(水) 04:03:11.21 ID:SvKeaTpjo
「そんなこんなで上条当麻はクーデターを阻止した立役者なわけですから。
まあ妥当なところで名誉国民、運が良けりゃ叙勲でもされたんでしょうけどねぇ」
「…………………………………………」
以下略
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