過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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◆nW2JZrx2Lo
[saga]
2011/07/02(土) 00:18:17.39 ID:4jjVYGHho
・時間軸は「とある魔術の禁書目録」22巻直後から
・主人公は御坂美琴、彼女が上条当麻をさまざまな意味で追いかける話となります
・22巻発売直後での構想なので、「新約」とは大きく矛盾すると思います
・原作との乖離やキャラ設定、人間関係などの矛盾が出てくると思いますが、ご都合主義、脳内変換でスルーしてください
・初SS、それも長編なのでつたなく見づらい点などあるでしょうが、お付き合いいただけると幸いです
前スレ
美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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これまでのあらすじ
第三次世界大戦後、北極海へと消えた上条当麻。
彼を探して、ロシアを旅する御坂美琴。
出会った魔術師たちと共に、苦労の末に学園都市の研究機関で治療を受けていた上条を発見する。
だがそこで知ったのは、彼の記憶喪失の悪化。
全てを忘却した上条とともに、美琴は学園都市へと帰還した。
学園都市に帰ってきた二人を待っていたのは、懐かしい日常。
上条にとっては見る物や会う人間全てが初めての経験だ。
二人は少しずつ、心地良い平穏へと戻って行く。
その裏で、悪意にまみれた陰謀が進んでいるとも知らずに。
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[saga]
2011/07/02(土) 00:19:27.21 ID:4jjVYGHho
主な登場人物
・御坂美琴
本作の主人公。
以下略
3
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[saga]
2011/07/02(土) 00:21:38.69 ID:4jjVYGHho
こんばんは、お久しぶりです
大変長らくお待たせしました
今晩より、2スレ目スタートとなります
これからもよろしくお願いします
以下略
4
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:22:09.65 ID:4jjVYGHho
12月8日。
早朝、一方通行は身を刺すような寒さで目を覚ました。
ここは雑居ビルを借りて作った拠点の一つであり、寝られてチョーカーの充電ができればいいというような粗末な作りだった。
以下略
5
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[saga]
2011/07/02(土) 00:22:45.64 ID:4jjVYGHho
「どォやって俺の電話番号を割り出した?」
『おやおや、"グループ"の諜報班がそれなりに優秀だってことを、もう忘れちまったようだな?』
以下略
6
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2011/07/02(土) 00:23:43.74 ID:4jjVYGHho
「……うわぁ、もの凄い雪ねー」
目を覚ましカーテンを開けた直後、一面の銀世界が目に飛び込んできた。
15cm以上は積もっているだろうか。関東地方で12月初旬にこんな記録的な大雪が降るのは前代未聞の事ではないだろうか。。
以下略
7
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2011/07/02(土) 00:24:15.38 ID:4jjVYGHho
雪は止んではいるものの、依然として重く垂れこめた鉛色の雲が空を覆っている。
天気予報では、午後からまた降りだすかもしれないと言う。
が、一端覧祭の後片付けの為に与えられた休日を、部屋でごろごろして過ごすのは性に合わない。
以下略
8
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2011/07/02(土) 00:25:03.91 ID:4jjVYGHho
「……よりによって、なーんでこんな超寒い日に一方通行にコンタクトを取ろうとするんですかね」
可愛らしいくしゃみと共に愚痴を言い、可愛らしく唇をとがらせるのは絹旗最愛。
今彼女が"グループ"のメンバーとともにいるのは、とある商業ビルの屋上。
以下略
9
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[saga]
2011/07/02(土) 00:25:49.55 ID:4jjVYGHho
「ところで、土御門はまだ来ないの?」
結標が呟く。
"グループ"の中では彼が渉外担当であり、交渉事の多くは彼を中心に行われる。
以下略
10
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[saga]
2011/07/02(土) 00:26:53.12 ID:4jjVYGHho
「いやー朝起きたら表が真っ白でびっくりしたぜぃ。コートがどこにあるか分からないせいで手間取っちまった」
「あら、妹さんは用意してくれなかったの?」
以下略
11
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:27:53.94 ID:4jjVYGHho
面会の受付時間が始まったばかりの病院は閑散としている。
時折看護師らが行き交うほかは、人の影は見えない。
廊下で顔なじみになりつつある婦長に会釈をすれば、クスリと微笑まれる。
以下略
12
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 00:28:38.38 ID:4jjVYGHho
冷えたノブを回すと、軋んだ音を立ててドアが開く。
目の前に広がるのは、白一色の世界。
そこには、誰一人いない。
以下略
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:29:41.82 ID:4jjVYGHho
ドアの閉まる音は一方通行までは届かなかったのか。
彼は美琴に気付くそぶりを見せなず、ポケットから携帯電話を取り出し眺めていた。
彼を見た瞬間、美琴の頭の中は恐怖と憎悪に塗りつぶされた。
以下略
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(千葉県)
[saga]
2011/07/02(土) 00:30:45.58 ID:4jjVYGHho
一方通行はドアが開き、そして閉まる音を聞いていた。
反応をしなかったのは、約束をしていた土御門あたりだろうと思ったから。
一方通行は制限がかかっているとはいえレベル5であり、土御門はレベル0。しかも戦闘向きの能力ではない。
以下略
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(千葉県)
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2011/07/02(土) 00:31:29.98 ID:4jjVYGHho
電撃の直撃を受けて吹き飛んだ一方通行を見て、美琴は目を丸くする。
「……う……そ、当たった……?」
以下略
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2011/07/02(土) 00:32:53.87 ID:4jjVYGHho
靴越しに、骨ばった固い感触が通る。
最悪脚一本を駄目にするかもしれない賭けに、美琴は勝った。
再び倒れた一方通行の胸を、思い切り踏みつける。
以下略
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2011/07/02(土) 00:33:58.93 ID:4jjVYGHho
一方通行への恐怖を、美琴は忘れていない。
彼を踏みつける足は今も小刻みに震えている。
美琴が分かっているのは「一方通行は今能力を使えないようだ」ということだけだ。
以下略
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2011/07/02(土) 00:35:14.59 ID:4jjVYGHho
いらいらと、美琴は自分の髪を掻き毟る。
傍から見れば、自分はどんなに醜いことをしているのだろうか。
無抵抗の身体障碍者に手を上げ、足蹴にし、暴言を吐いている。
以下略
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2011/07/02(土) 00:35:57.29 ID:4jjVYGHho
「なんで今、私が普通にあんたを踏みつけていられるのかは知らない」
こうした瞬間にも、『突如能力を使われたら』という恐れは消えない。
そうなれば待っているのは妹たちと同じような死に様。
以下略
20
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2011/07/02(土) 00:36:42.23 ID:4jjVYGHho
「……にゃー、あれは相当ヤバいんじゃね?」
双眼鏡を覗いたまま、土御門が呟く。
事の顛末は向かいのビルからでも見えていた。
以下略
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2011/07/02(土) 00:37:32.44 ID:4jjVYGHho
今いるビルから病院の屋上までは何百メートルもある。
双眼鏡を頼る必要がある以上、正確な座標計測ができないかもしれない。
「それよりも絹旗さんを向こうに飛ばして無理やりにでも超電磁砲を引き剥がさせた方がいいんじゃないかしら。
以下略
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