過去ログ - 唯「さわちゃんと過ごした日々」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:17:02.17 ID:7L728IKn0

【7月19日/高校二年生】




2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:18:34.61 ID:7L728IKn0
好きになっちゃいけない人っているのかな。


そもそも恋愛って一体何なのか、私にはまだよくわからない。

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:20:25.32 ID:7L728IKn0
「みんなごめんね。また明日」

「おいおい、明日も学校に行く気なのか?」


以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:22:23.96 ID:7L728IKn0
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みんなとの他愛ない会話がいつまでも私の胸に引っ掛かってとれないでいた。

その不安を埋めるように傍らの白い肌に頬をくっつける。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:24:23.18 ID:7L728IKn0
「駄目よ」

「えっ……」

「だって……先生っていう職業は生徒を平等に見なきゃいけないのよ?」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:27:37.84 ID:7L728IKn0
やっぱり幸せだ。

好きな人と一緒にいるのに、恋とか愛とか変に理解しようとしなくていいんだよね。

「さわちゃん……」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:28:45.83 ID:7L728IKno

【7月20日】




8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:30:19.35 ID:7L728IKno
ぼうっとした頭で天井を見上げてから、ここが自分の部屋じゃないんだってことを実感する。
纏わりつくような暑さに眉を顰めながら、ああもう夏なんだっけとかどうでもいいようなことを考えた。
まあ、それは季節のせいだけじゃないんだけど。

「……ちょっとさわちゃん、暑いよぉ」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:31:40.26 ID:7L728IKno
「ねえさわちゃん、お腹空いた」

「まったくもう、仕方ないわね。でもその前にシャワー浴びてきなさい」

確かに私の身体は何だかべたついている。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:32:50.53 ID:7L728IKno
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つい最近買った化粧ポーチ。
チャックを開けると、中にはマスカラ、アイライナー、アイシャドー……だけど、どれも封を切っていないものばかり。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:34:05.83 ID:7L728IKno
改めてポーチの中身を漁っていると、小さな不安に襲われた。
何しろ私は今までお化粧なんてしたことがない。
平日は学校に行くからその必要もなくて、休日はごろごろしてて、それに――お洒落した姿を見せたい相手が居なかったから。

初めて手に取る化粧品の数々に戸惑っていると、すっと伸びてくる手。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:35:35.43 ID:7L728IKno
「……唯ちゃん?」

「な、なに」

「すっごく顔赤いわよ。大丈夫?」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:37:43.32 ID:7L728IKno

「おぉ……」

鏡に映る自分は、何だか自分じゃないような気がして瞬きを数回繰り返した。
鏡とにらめっこしていると、さわちゃんが隣でくすくすと笑っていた。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:40:12.03 ID:7L728IKno
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助手席の窓ごしに見慣れた街並みを眺めながら、手持ち無沙汰な右手をそっと隣の手のひらに重ねてみる。

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:42:47.12 ID:7L728IKno

「さわちゃん?」

「ごめんね……、普通のことできなくて」

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:45:10.08 ID:7L728IKno

その言葉で急に不安になって周りを見渡してみる。
ファミレスというだけあって、やっぱり家族連れが多い。
それに、夏休みだからか学生の姿もちらほら見受けられる。
いくら隣町だからって、ここに知り合いがいないという保証はない。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:47:25.44 ID:7L728IKno

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帰り道、さわちゃんは私を直接家まで送ると言ったけど私はマンションに戻りたいと言った。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:50:44.36 ID:7L728IKno

それから私は溜まっていたものをぶつけるようにしてさわちゃんを抱いた。
少し高く掠れたさわちゃんの声を聞きながら、自分の興奮も高まっていく。
深く深く唇を重ねて、一緒にいることを実感した。
恋人なんだってことをもっと感じたくて、さわちゃんをきつく抱き締める。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:53:53.11 ID:7L728IKno

心臓がばくばくと音を立てる。
どうしよう、どうしようとうろたえているとさわちゃんは脱いでいた服をぱっとかぶって玄関に向かった。

「そのままそこにいて」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 02:01:00.38 ID:7L728IKno

「ありがと、さわちゃん……」

「どういたしまして」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 02:03:24.52 ID:7L728IKno

さわちゃんの車を見送ってから家に入ろうとした時、憂が呟いた。

「いつも思うけど良い先生だよね」

以下略



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