過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」2巻
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/28(金) 21:28:25.02 ID:tARKFY50o
・はたらく魔王様! 真奥×恵美
・恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
ex14.vip2ch.com
の続きです。
前回の概要:勇者が魔王にデレた。魔王満更でもなし
・原作二巻分のIFのため、原作二巻もしくはアニメ6〜13話視聴済み推奨
・原作でも明言されていない部分の独自解釈あり
SSWiki :
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[sage saga]
2013/06/28(金) 21:29:13.34 ID:tARKFY50o
恵美「お電話ありがとうございます、ドコデモお客様電話相談室担当、遊佐がお伺い……」
真奥『よ、恵美』
恵美「……は?」
以下略
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[sage saga]
2013/06/28(金) 21:29:40.58 ID:tARKFY50o
…………今夜?
恵美「…………暇ね。ものすごく暇ね。何もすることがないわ」
真奥『お、おう……それはそれで寂しいな。いや、まあそれならちょうどいい』
以下略
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[sage saga]
2013/06/28(金) 21:30:14.29 ID:tARKFY50o
真奥『何だ、今の音』
恵美「……気にしないで、本当に」
まあ、アルシエル――芦屋が財布のヒモを緩めるのは確かに珍しい。
以下略
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[sage saga]
2013/06/28(金) 21:30:44.62 ID:tARKFY50o
真奥「くっくっく、どうだ、手も足も出ずに地獄の炎で焼かれる気分は!」
芦屋「……魔王様、お食事はもう少しお静かになさってください。周りのお客さんに迷惑です」
恵美「貞夫、これもう焼けてるわよ」
以下略
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[sage saga]
2013/06/28(金) 21:31:13.73 ID:tARKFY50o
二人してため息をつくと、貞夫が怪訝な顔をして言ってきた。
真奥「あのさ、お前らって仲良いの? 悪いの?」
恵美「私としては良くあろうと思ってるけど? 将来の同僚なわけだし」
以下略
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2013/06/28(金) 21:31:41.13 ID:tARKFY50o
恵美「……そういえば気になってたんだけど、何でいきなり焼肉なの? 芦屋がよく許したわね」
常に近隣のスーパーのチラシをチェックし、タイムセールの時間を把握しているこの男としては異常事態とも言える。
ちなみに私の分は割り勘だ。
その問いに、芦屋は得意げな顔をした。
以下略
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[sage saga]
2013/06/28(金) 21:32:18.38 ID:tARKFY50o
焼肉屋は笹塚駅のすぐ近くだったが、一応ということで駅まで送ってもらい、徒歩で帰る彼らと別れた。
電車で永福町の自宅を目指しながら考える。
恵美(……結構仲良くやってるわよね、私達)
以下略
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2013/06/28(金) 21:32:52.40 ID:tARKFY50o
エメラダ『それは〜、日本で保存しても違和感の無い形に加工整形した聖法気です〜』
恵美「せいほ……えっ」
突然送りつけられた、品物名に"食品"と書いてあるダンボール箱の山。
以下略
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[sage saga]
2013/06/28(金) 21:33:20.77 ID:tARKFY50o
エメラダ『……魔王に恋しちゃってることは隠さないんですね〜』
恵美「あなたに隠し事はしたくないもの」
彼女は、心配しているのだろう。
以下略
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2013/06/28(金) 21:33:50.11 ID:tARKFY50o
恵美「ところで、最近そっちはどう?」
話題を変えた。
私と魔王をオルバが殺そうとしたのは、大法神教会のごく一部で主導された計画だったそうで、
一応世界を救ったことになっている私達に表立った危険はないらしい。
以下略
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2013/06/28(金) 21:34:18.98 ID:tARKFY50o
ダンボール箱から取り出したホーリービタンβを一つ飲んでみた。
恵美「まんまドリンク剤ね……本当に効果あるのかしら」
特に何かが変わったようにも思えない。
以下略
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2013/06/28(金) 21:34:50.41 ID:tARKFY50o
翌日の早朝、私は笹塚駅に降り立った。
まだ貞夫は寝ている時間だろう。
まさかこの時間に私が来るとは思っていないだろうが、別に時間の指定をしたわけではない。
寝顔の一つも拝ませてもらおう。
以下略
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2013/06/28(金) 21:35:19.05 ID:tARKFY50o
ここからでは声がよく聞こえない。
湧き上がる焦燥感に身を任せ、息を潜めて錆びた階段を登る。
そのまま共用廊下の、貞夫の部屋の前で身を屈めた。
……勇者としてどうなのかしら、これ。
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2013/06/28(金) 21:35:45.79 ID:tARKFY50o
落下する。
身を固くして思わず目を瞑ると、
「うおおおっ!?」
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2013/06/28(金) 21:36:24.00 ID:tARKFY50o
鎌月鈴乃――彼女は時代がかった口調でそう名乗った。
貞夫の部屋には冷やしうどんに冷奴、小松菜のおひたしと豪華な朝食。
そして驚くべきことに夏バテして寝こむ芦屋の姿があった。
どうやら鈴乃が引越しのお裾分けに大量のうどんを寄越したところ、
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2013/06/28(金) 21:36:52.55 ID:tARKFY50o
想像するしかないが、店長代理ともなれば、接客や調理以外にもこなさなければならない仕事は多いのだろう。
と、そのとき、
漆原「疲れてるんなら、これ貰えば?」
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2013/06/28(金) 21:37:21.59 ID:tARKFY50o
真奥「……恵美、これ本当にもらっていいか?」
恵美「え?」
意外な言葉だった。
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2013/06/28(金) 21:37:47.60 ID:tARKFY50o
特に艶めいた会話はしていなかったと思うのだが、傍からはそう見えるのだろうか。
気恥ずかしさと少しの嬉しさで動揺する。
漆原「……そうだねぇ。その辺、実際どうなのさ? 真奥」
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2013/06/28(金) 21:38:26.34 ID:tARKFY50o
鈴乃「き、聞こえたらどうするつもりだ」
……決まりだ。
少し、気が遠くなった。
ただでさえ同じ職場に千穂ちゃんという強敵がいるというのに、今度は同じアパートに。
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[sage saga]
2013/06/28(金) 21:38:52.91 ID:tARKFY50o
最後のあがきのように、忠告めいた言葉を絞り出す。
普通の人間が魔王である彼に近づいても幸せな結末は望みにくいのだから、と自分に言い訳をしながら。
恵美「……一応言っておくけど、あいつは普通の人の手に負えるような男じゃないわ」
以下略
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