1:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:18:04.98 ID:SUVwnHv40
※百合注意
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:19:33.09 ID:SUVwnHv40
カランコロン
マスター「いらっしゃいませ」
3:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:20:46.97 ID:SUVwnHv40
マスター「……コーヒー、お好きですか?」
少女「……えっ、あっ、えっと……飲めますっ」
マスター「ふふ、そうですか。 では……どうぞ」コト
4:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:21:58.07 ID:SUVwnHv40
その日から、わたしは頻繁に ねこのしっぽ に通うようになって。
マスターさんともいっぱいお話して、だんだんと仲良くなり始めたころに、わたしはマスターさんから ねこのしっぽ でのバイトに誘われた。
嬉しかったけど、不安でもあった。
わたしは料理なんてできないし、コーヒーの淹れ方なんてさっぱりわからなかった。
5:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:23:22.58 ID:SUVwnHv40
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6:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:25:22.69 ID:SUVwnHv40
マスター「お礼にコーヒーでもと思いましたが……この時間に飲んでしまうと眠れなくなってしまいますよね」
顎に人さし指を当てて、マスターさんが言う。
7:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:26:27.82 ID:SUVwnHv40
マスター「……はい、お待たせしました」
8:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:27:27.52 ID:SUVwnHv40
マスター「少女さんが初めてこのお店に来たときのことを、思い出してしまいました」
少女「う。 や、やめてくださいよ」
マスター「不安げに店内を見回す様は、なんだか小動物を連想させられましたね」
9:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:28:43.24 ID:SUVwnHv40
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10:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:30:15.33 ID:SUVwnHv40
「……うん、美味しい」
少女「よかった」
「すっかり慣れちゃったみたいね、ここの仕事」
11:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:31:52.01 ID:SUVwnHv40
社長「私のことは苦手?」
少女「えっ? あっ、いえっ、その」
社長「いいのよ。 よく言われるの、お前は目が怖いって」
12:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:33:22.34 ID:SUVwnHv40
マスター「ただいま戻りましたー」
少女「あ、おかえりなさい」
社長「おかえりなさい」
13:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:34:01.30 ID:SUVwnHv40
社長「……少女ちゃんがここで働くようになってから、マスターのいろいろな一面を見ることができるようになったわ」
少女「そうなんですか?」
社長「当然かもしれないけど、あなたがここで働く前は裏に引っ込むことなんて滅多に無かったし。 あなたが来てから表情も明るくなったし、仕事に余裕ができたんじゃないかしら」
14:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:35:29.21 ID:SUVwnHv40
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15:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:36:25.28 ID:SUVwnHv40
少女「も、もしかしてネズミがコーヒー豆をかじってるとかかな……?」
16:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:37:07.79 ID:SUVwnHv40
少女「あれ? マスターさん、それ……」
マスター「あっ、あのっ、これはっ、そのっ……」
17:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:38:30.33 ID:SUVwnHv40
少女「……わたしも、一粒もらってもいいですか?」
マスター「え……? は、はい、どうぞ……」
18:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:39:35.61 ID:SUVwnHv40
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19:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:40:41.45 ID:SUVwnHv40
マスター「いつものコーヒーでよろしいですか?」
少女「はい。 あ、お砂糖は一つで」
マスター「あら、いいのですか?」
20:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:41:43.85 ID:SUVwnHv40
マスター「……お待たせしました」
少女「ありがとうございます」
21:名無しNIPPER[saga]
2016/12/02(金) 23:43:16.34 ID:SUVwnHv40
少女「い、いつも通りの表情……?」
マスター「初めて私の淹れたコーヒーを飲んだ時と同じ、ということです」
少女「えっ! ど、どんな顔ですか……?」
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