岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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1: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:36:49.19 ID:5LgnJack0
初めに言っておこう。
これは一人の男の記録である、と――



――きっと未来を変えてね、今みたいな自由な世界に変えて――

今でも脳裏に焼き付いているこの言葉。
彼女はそう言って、俺達に未来を託して行ってしまった。
けっして俺達の手に届かない、遠く。遥か遠い場所に。
彼女の最期はとても良いものだったとは言えず、惨く、哀しく、救われなかった。

そんな救われなかった一人の少女。
この記録はそんな少女に関する、とある冬の一幕。


あらかじめ言っておく、この記録は決して美談なんかじゃない。
この記録の主役であるその男は誰かを救える程、ご大層な救世主でも無ければ。
世界の支配構造を変革するような野望を持つ、
マッドサイエンティストでもなんでも無かった。

もっと泥臭く、ただ足掻いて、現実を叩きつけられて。
それでも尚、足掻き続けて。救いを求め続けた、

どこにでもいて、それでいてどうしようも無い一人の男で、
そしてこれは、男が忘れる事の出来なかった一人の少女との記録だ。

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2: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:37:45.77 ID:5LgnJack0

〜おしながき〜

・地の文多め(読みづらかったらゴメンネ)
・当SSはオカリン(44)が鈴羽(18)とラブラブチュッチュするSSです(多分)
以下略 AAS



3: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:39:47.37 ID:5LgnJack0

2036年1月――季節はあの2009年の出来事から巡って、
丁度冬を回り始め、寒くなる頃合いだ。

――俺は今自宅の鍵を閉め、ある場所に向かっている。
以下略 AAS



4: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:41:48.92 ID:5LgnJack0
「入るぞ。」


そう言ってドアを開けると、懐かしい光景が目に入った。
昔と寸分変わる事の無い、あのラボの空気だ。
以下略 AAS



5: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:44:04.56 ID:5LgnJack0
「お淑やかなんてあたしにはムリーっ!
 オカリンおじさんの(フルーツ)美味しーっ!……もぐもぐ!」

「オカリンのが美味しいだなんて……鈴羽……はしたない娘……っ!」

以下略 AAS



6: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:45:31.90 ID:5LgnJack0
「……鈴羽。悪いんだが、ダルと二人っきりで話したい事がある。
 すまないが少しの間だけ、外にいてくれないか?」

「ええー!?あたしの事も呼びつけといてそりゃあ無いっしょ!?
 大体今、外寒いじゃん!あたしに凍えて待てって言うの!?」
以下略 AAS



7: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:47:43.02 ID:5LgnJack0
「ダル、すまないが今日は真面目な話があって来たんだ。」

「……オカリン、もしかしてマジな話?」


以下略 AAS



8: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:50:04.10 ID:5LgnJack0
まゆりは救えた。紅莉栖も救えた。
そして、こうして時間が経ってしまったが、鈴羽も誕生してあの時の年齢まで成長した。
色々なラボメン達の苦悩は経てきたが、それでも皆救えたと思っていたこの世界線――

だがずっと心の中で疑問に思っていた事があった――
以下略 AAS



9: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:51:31.31 ID:5LgnJack0
「だからずっとこの世界線で暮らさせてやりたいだなんて都合のいい事は言わない!
 一日だけ……一日だけでもあの鈴羽≠ノ平和な世界を見せてやりたい!
 お前のやった事は無駄じゃなかったと教えてやりたい……!」


以下略 AAS



10: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:52:10.40 ID:5LgnJack0





以下略 AAS



11: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 19:55:42.87 ID:5LgnJack0
「……っ。」


激しく怒りのこもったダルの声色に、思わず目を背けてしまう。
わかっている……わかってはいるが……それでもそうしなければならないんだ。
以下略 AAS



12: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:02:49.47 ID:5LgnJack0
ダルが行ってしまう。こいつはラボから出ていく気だ。
多分、今ここから出て行ったら。こいつは二度と、俺に鈴羽を会わせ様としてくれないだろう。


「第一、オカリンさ。救う救うって散々っぱら言ってるけど、
以下略 AAS



13: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:03:58.94 ID:5LgnJack0
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以下略 AAS



14: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:07:19.79 ID:5LgnJack0
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体重を掛けて、ラボの階段をのっしのっしと僕は降りていく。
……もうそろ体重落とさなきゃ駄目かな。僕にもいい加減、娘と嫁がいるんだしね。
それにそろそろ体重が減らなくなる年齢だしなぁ……。
そう思って、階段を降りきるとそこには鈴羽が缶コーヒーを飲みながら待っていた。
以下略 AAS



15: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:08:28.58 ID:5LgnJack0
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「ううん!何でもなーい!今行くー!」


そういうと鈴羽は、こっちに向かって小走りで向かってきた。
以下略 AAS



16: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:09:51.85 ID:5LgnJack0
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以下略 AAS



17: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:14:41.39 ID:5LgnJack0
あれから何時間が経過しただろうか……。
俺はいつの間にか床から移動して、ソファーに座っているらしい。
何も考える事が出来ずただ呆然とし、時間だけが過ぎていく。

――俺は何をやっているのだろう……
以下略 AAS



18: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:16:40.71 ID:5LgnJack0
「あのさ。話っていうのは……
 ……実はあたし、オカリンおじさんと父さんの話、聞いちゃってたんだ。」

「……!?な、何ぃ!?」

以下略 AAS



19: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:20:05.55 ID:5LgnJack0
「鈴羽……。
 ……ダルや由季さんにはこの事を?」


ダルには既に断られている。たとえ鈴羽が了承してくれたとしても、
以下略 AAS



20: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:22:19.31 ID:5LgnJack0
「……ダルの話はわかった。
 だがお前は本当にいいのか?もし失敗したら――」」


失敗したら一日だけで無くそれ以降も、α世界戦の鈴羽のままかもしれない。
以下略 AAS



21: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:26:04.61 ID:5LgnJack0
「さて……そうと決まればあいつに連絡しなくてはな……。
 あいつの協力なくては高性能なガジェットは作れん……。」


もしも俺が粗雑品を造ってしまった所為で、
以下略 AAS



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