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【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】

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200 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/28(土) 22:26:38.30 ID:2YDfjjJe0
【エンドワールド】
まるで乾いた血の様な 赤茶けた雲が渦を巻いていた
ここは科学と幻想が入り交じる世界 だが今となってはどうでもいい情報だった

外なる邪心の台頭 崩壊する文明 世界は 限界を超えた

一行がいるのはこの国で唯一文明を保持していた場所 そう して『いた』場所

すでに邪心の配下に捕捉され 攻撃を受け 瓦解するのも時間の問題 ここが破られれば この国の歴史は潰え 撃ち捨てられる

そんな時である 一行はこの施設の最奥にある部屋に集められた

老人「率直に聞こう 君たちはこの世界の人間ではないな」
この国の 暫定政府における最高権力者である老人は 開口一番そう告げて 一冊の分厚い本を差し出した

老人「これはこの国の歴史書だ すべてではないが この国の成り立ちが知るさえている これをどこか別の世界で保管してほしい」
老人「この国はもうすぐ終わるだろう だが この本が存在する限り この国は忘れられることなく生き続けることができるだろう 頼む これをもって世界を脱出してほしい」

といって頭を下げた それに対し 一行の答えや如何に?
201 :BBとメアリー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/28(土) 22:34:51.78 ID:cHl1xlRt0
>>200
メアリー「その志、大いに共感できるわ!任せて!!」フンスフンス

鼻息荒く、目を輝かせて老人の差し出す本に手を伸ばそうとしているのは
黄色い襤褸を纏った青長髪の色白裸足少女。

BB「…(本の付喪神だからなあ、思う所があるんだろうけど、少し興奮しすぎじゃないか?)」

それを後ろで見つめているのが
世紀末な世界で風渦巻く不毛の大地を歩く為に見繕った襤褸を纏う
美丈夫然とした金髪碧眼の青年だった。

メアリー「何れは増刷して各都市の図書館に寄贈するのもやぶさかではないわ!!」
BB「……(野望ばかりが膨らんでるなあ)」

悲壮感漂う世界の中で少女は最高に輝いていた。
202 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/28(土) 22:37:20.92 ID:DX21rCIn0
>>200
「……、……」

半人の体は限界の寸前にあった
既に魔力は尽き果て、片腕は力なくダラリと下がり、右の眼球は失われている
それでも平静の凪を保っているのは、目の前の存在の心境とこの先の命運を察してである

「……wat、わたしはー……」
「……わたしは、この提案に、異論はございません……」
「必ず……!」

力強く頷き、隻眼で見つめ返し、書物の受け取りを快諾するであろう
203 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/28(土) 22:49:50.58 ID:2YDfjjJe0
>>全員対象
シェルターが破られる音がする 銃声とスペルの詠唱 剣劇 爆発 怒号 そして悲鳴

老人「・・・助かる」

ロイ「アキレス 頼む」
アキレス「おっけーい」

本をブックバンドで絞め アキレスがリュックの中にしまい込んだ
老人は本棚を押す すると背後にはドアが一枚

老人「このシェルターを脱出するための地下通路だ 君たちはここを通って外に出なさい
   幸運を祈る」

一行はドアをくぐる 最後に見たのは 老人が机から拳銃を取り出すところだった

〜場面転換〜
マンホールに偽装された脱出路の出口を押し開け外に出る

赤茶けた渦巻く空は放電を繰り返し 渦の中心から巨大な邪心の脚が見えた

ロイ「ここからはあいつらから逃げ回りながらゲートを目指すことになる 楽な道のりじゃなさそうだが・・・行くしかねぇ」
そういってゲートのある地点まで歩き出した

すでに一行はいつ敵に捕捉されてもおかしくない状態である
現にどこからともなく視線を感じることだろう
204 :BBとメアリー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/28(土) 22:54:13.95 ID:cHl1xlRt0
>>203
メアリー「あー!私が持ってたいのにー!」
BB「はいはい、餅は餅屋、ベテランに任せてペーペーは露払い」

むくれてジタバタ手足を動かす少女の首根っこを掴んで青年は先を行く。

BB
「ゲートが無事なことを祈りつつ
 …とりあえず周囲に居そうな何かに対処すべき?」

視線を感じ周囲を見回してみるが…
205 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/28(土) 22:55:38.15 ID:DX21rCIn0
>>203
「ありがとうございます」
「……あなたがたの意志と世界を、わたしは生涯忘れる事はありません」

……

「……申し訳ありません、ご迷惑をお掛けします……」

半人は全力とは程遠い速度で一同に着いて行く
恐らくはもう少しはマトモに動けるのではあろうが、もし戦闘になった場合を考慮し最小限のエネルギーで稼働するセーフモードに入っているのだろう

「……お気をつけ下さい、何かがいます……」
「勢力は不明ですが、この状況では……」

味方ではない、と科学ブレードの月光を引き抜いて構えた
206 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/28(土) 23:04:53.03 ID:2YDfjjJe0
>>204-205
そのまましばしゲートを目指して歩く
視線の主を探すも 空振りに終わり なれど視線はなくならず

ロイ「・・・・・まさか」
いや 近場を探していたのだ仇となった 視線ははるか彼方から
具体的には 巨大な外なる邪心の脚に生える目がこちらを向いていたのだ

ロイ「あの視線から身を隠すんだ 連中にこちらの存在がバレた すぐに敵がやってくるぞ!!」
近くの家屋に身を隠す一行

だがさして間をおかず 汚らわしい叫びと共に 蝙蝠の羽をはやした化け物が建物を包囲する

ロイ「全部を相手にしようとするな 囲いを突破して逃げるぞ」

先頭は避けられない 家屋から飛び出し化け物に切りかかるロイ
アキレスはリュックを抱きしめ突破の時を見守ることとなった
207 :BBとメアリー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/28(土) 23:12:17.10 ID:cHl1xlRt0
>>206
BB「規模がでか過ぎる…いよいよゲートの心配が現実味を帯びてるなぁ」

のそりと家屋から這い出す青年。
その左手には魔道書に転じた少女。

メアリー「兎にも角にも」
BB「一点突破ッ!!」
「「『123頁・バーストストリーム』!!」」

青年の背後に浮かび上がるビジョンは大口を開いた白銀の竜。
大口を開けた竜から相手へと放たれるは青白い火炎弾。
着弾すると周囲を巻き込み炎の柱が天高く打ちあがる仕様だ!
208 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/28(土) 23:15:27.67 ID:DX21rCIn0
>>206-207
「……、分かりました……!」

ぐ、と月光を握る手に熱を込める
熱は力となり、戦う意志となり、半人に勇気を与えてくれる
白銀の龍の放つ爆裂疾風弾!
半人はそれの破壊から逃れ迫る敵を斬り払うべく立ちはだかった!

「行きますッッ!!」

包囲網を突き破り、ただ活路を拓く為に!
209 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/28(土) 23:21:51.29 ID:2YDfjjJe0
>>207-208
ロイ「そん時は俺たちもまとめてアボンさ ゲートが持ちこたえてくれるのを信じるしかねぇ」

白銀の竜から発せられる火炎弾 着弾と同時に巻き起こる火柱は多数の化け物を灰燼に帰す
いまだ熱気まき散らす中をロイとタェンティース そしてアキレスが突っ込んだ

バケモノ「ぎゃあああああああ!!!!」
火柱を免れた化け物は 一行が家屋を脱出したことを知らせるために一つ叫ぶ
そしてタェンティース達に3匹の BB達に2匹の化け物が 空から一行を強襲する
210 :BBとメアリー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/28(土) 23:26:22.59 ID:cHl1xlRt0
>>209
BB「とにかく速さが欲しいなあ!」

バラバラとページがめくれる。

BB「『22頁・アラクネ』!」

浮かんだビジョンは大蜘蛛。
大蜘蛛がBBを囲うように伸ばした足を一旦閉じ、大きく開く。
そこに出来上がっているのは魔力の糸で編み上げられた蜘蛛の巣である。
それをそのまま強襲してくる化け物に叩き付けるようにして突き出した。

当たればトリモチのように相手に張り付きその動きを封じるだろう。
もう一々屠るのさえ時間と魔力が惜しい。
211 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/28(土) 23:28:31.07 ID:DX21rCIn0
>>209
「、う、あぁぁぁぁッッッ、!!!」

獣の嘶き、咆哮めいたシャウト!最早魂を振り絞り戦っている!
力なく下がる腕を振るい遠心力でイムエトの魔力粘土をバラまく!牽制!
そして化け物へ向かい突撃!荒々しい所作からは想像も出来ぬ程洗練されし袈裟斬り一閃!
212 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/28(土) 23:40:52.47 ID:2YDfjjJe0
>>210-211
BBとメアリーに強襲をかけた化け物は 突如現れた蜘蛛の巣にからめとられて地面に墜落した

バケモノ「ギャアア!! ぎゃああああああ!!!!」
バケモノ「ギャッ!! ギャッ!!」

もがく化け物であるが 蜘蛛の巣はそう易々とは抜けられない

そしてタェンティースは命を振り絞って粘土をばら撒く 顔にかかったバケモノが一瞬怯んだ隙を見逃さず
突撃からの袈裟切りが炸裂 胴を二分して転がる化け物

ロイ「どぉぉっせい!!」
最後の化け物はロイがハルバートの鉤爪で化け物の側頭部を抉り仕留め

ロイ「逃げるぞ!!」
殿を務める形となったBBに叫ぶ

逃げる一行と追いかける化け物

住宅街をひた走り 幾度かの角を曲がった その時である

???「構え!! 撃て!!」
その言葉と共に 一行の前に陣取った軍人一個分隊が小銃を構えるや発砲

バケモノ「ギャアアアアアアアア・・・!!」
それは追いかけてきた化け物たちに吸い込まれ 次々に撃ち落としていく

軍人「要救助者確保!!」
軍人「確保!!」

その言葉と共に一行に駆け寄る軍人数人

軍人「大丈夫か!! どこから来た!?」
担架を用意しながらこちらを心配してくるのであった
213 :BBとメアリー ◆AaNrqSY5ys [sage saga]:2018/07/28(土) 23:48:01.06 ID:cHl1xlRt0
>>212
メアリー「あら?未だ組織だって抵抗出来る集団が居るなんて」
BB「僕らにとっちゃラッキーだけど…話しややこしくなるから喋る本は仕舞っちゃおうね」
メアリー「むむぅ…」

意図せず殿など務めてやや余裕がなくなっていた青年は大きく息を吐く。

BB
「いや、ちょっと近くのシェルターから…
 ああ、僕はいいので、そっちのボロボロなのに手当を」

洗いざらい喋っていいものなのか?と様子をうかがう青年。
214 :タェンティース・イルム E.月光.赤刃.ヘルメスの靴 [saga]:2018/07/28(土) 23:49:42.59 ID:DX21rCIn0
>>212
「……!?」
「……き、救援……!?」

この終わり逝く世界において、未だ潰えぬ光が存在する事に半人は驚愕を覚えた
何処まで彼等は職務に誇りを持ち忠実に、そして守護者として戦い続けているのであろうか

「わ、わたしたちは……!」

告げていいものか、真実を
幾つもの世界の終焉を見てきた、そしてその経験から間違いなくここもその時が近いのを確信している

「……ともかく、治療は不要です……こういう体質ですので!」
215 :アキレス&ベティ&ロイ>521-522と>215と>500-501 ◆Lad0HbZVndK6 [sage saga]:2018/07/29(日) 00:01:03.81 ID:2ZXvqgS+0
>>213-214
冒頭にもあるが ここは幻想と科学が入り交じる世界
ゆえに軍隊にも亜人が混じっていたりするので しゃべる本も珍しいがそれだけである

軍人「そうか まだ残っているシェルターがあったのか・・・そこの状況は?」
ロイ「・・・。」
軍人「そうか わかった とにかくこっちに来てくれ」

どう話すか迷っていると 軍人は勝手に察して一行をいざなう

〜場面転換〜
そこには数少ない民間人と 一個小隊の軍人がいた

軍人「ここにいれば俺たちが助けてやれる もう大丈夫だ」

そういって軍人たちは離れていった・・・が
たかが一個小隊である 物資や人員など 何もかもが足りてないのは明白であろう

ロイ「とりあえずは一安心だが・・・要救助者となっちまった以上 ここから出るのはむずかしい
   少し休んだら軍人に事の経緯を話そう それが一番迷惑にならないはずだ」

とにかく今は体を休めよう そう告げるロイであった

//今日は〆
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