過去ログ - 紬「メンヘラ」
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1: ◆3/LiqBy2CQ
2011/09/15(木) 19:59:00.32 ID:+wTNpPwyo
※注意

・鬱っぽい面アリ
・NLっぽい面アリ
・非処女っぽい面ry
・メンヘラっぽいry
・未来設定ry

なんかいろいろあるので閲覧注意。何も得るものが無くても責任は取れないですわ





2: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 19:59:29.61 ID:+wTNpPwyo





以下略



3: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:00:03.26 ID:+wTNpPwyo


木製の引き戸を開く。一歩踏み入れた先は、夜の暗さ、静けさが嘘の用に眩しく、騒々しく。
眩しく、騒々しく、そして煙く。挙句の果てに響くのは下卑た笑い声ばかり。

以下略



4: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:01:08.11 ID:+wTNpPwyo


――元桜高軽音部5人での飲み会。たったそれだけの事が行われるというだけで、下品で醜悪なこの安い飲み屋という空間は私にとって唯一無二の代えがたき理想郷へと変わる。
彼女達と会っている時だけが私の人生の楽しみ。そう言い切っても過言ではない。

以下略



5: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:02:06.44 ID:+wTNpPwyo


――半年ほど前、私は婚約『させられた』。
彼は許婚……と言えるのかどうかわからないけれど、とりあえず政略結婚的な面もあったように、今では思う。全く面識のない相手と結婚しろと言われたのだから。
そして婚約からそのままなし崩し的にスピード結婚。こちら側も相手方も結婚に意欲的というか貪欲で、私が意見を挟む間なんて皆無だった。
以下略



6: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:02:59.44 ID:+wTNpPwyo


律「――だいたい、唯はそこでムギをフォローしてやらないといけないだろ!」

唯「ほえ?」
以下略



7: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:03:35.32 ID:+wTNpPwyo

紬「……唯ちゃん、今度、二人で会えない? いろいろお話したいな」

律「お? デートか? 不倫か?」

以下略



8: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:04:13.28 ID:+wTNpPwyo


唯「――あ、はい、そうです。明日? 大丈夫ですか? ありがとうございます!」

――割り勘で飲み屋の支払いを終え、蒸し暑い外へと踏み出してすぐ、唯ちゃんは電話をかけていた。
以下略



9: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:05:47.57 ID:+wTNpPwyo


――りっちゃんの号令で解散し、家へと戻る。
ちなみに私の今の家はどちらの実家でもない一戸建てだ。新婚夫婦として、まぁ、いろいろする事もあるわけで、実家では色々と都合が悪い。幸いというか何と言うか、互いの家柄ゆえにいい土地の一戸建てを購入すること自体は容易だった。
……夫婦仲の冷め切った今では、つくづく実家暮らしでなくて良かったと思う。厳密には最初から私だけが冷めていて、彼はまだ私を諦めきれていないようなのだが、まあ些細なことだ。
以下略



10: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:06:52.62 ID:+wTNpPwyo


――そうしてお昼ご飯を食べて、後はだらだらとウインドウショッピング。
主婦の勉強の一環として、近場のデパートやショッピングモール、スーパーなどは一通り網羅した。その経験を活かし唯ちゃんを一日中リードしていると、彼女は素直に尊敬の視線を向けてくる。

以下略



11: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:07:34.81 ID:+wTNpPwyo

でも同時に、きっとあの時の唯ちゃんはもっと傷ついたんじゃないか、とも思う。
ある意味では自らの意思で恋心に決別できた私とは違い、何も出来ぬまま一方的に現実を突きつけられた唯ちゃんの傷心と後悔は、きっと計り知れない。
知らなかったこととはいえ、自分に好意を寄せてくれていた女の子の気持ちを踏み躙ったのだ、私は。そんな私が、その踏み躙った相手の好意に、過剰に甘えるわけにはいかない。

以下略



12: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:08:13.25 ID:+wTNpPwyo


――空が茜色に染まってきた頃、私は一つのアクセサリーショップに唯ちゃんを先導した。
勿論、唯ちゃんとお揃いの何かを買うためだ。でも特別高い店でもないから唯ちゃんにも喜んでもらえるかな、と思ったのもある。
実際のところ、唯ちゃんは子供のように目を輝かせていろいろ見て回っていた。予想以上の成果と言えるけど、今日の目的はあくまでプレゼント。何かないかな、と見て回っていると、あるものが目に留まった。
以下略



13: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:08:55.76 ID:+wTNpPwyo


――彼が帰宅し、食事の時間を経て、互いにお風呂を済ませて寝室へ向かうと、そこからは夫婦の時間。
冷め切った夫婦を演じているとはいえ、夫婦としてのこの行為だけは私は拒めない。実に様々な要因が重なって拒めないのだ。

以下略



14: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:09:38.16 ID:+wTNpPwyo


――少し久しぶりに会社に顔を出す。そんな私を出迎えてくれたのは陰口だった。
給料こそ僅かなものの、次期社長と結婚し、決められた仕事も定時も存在しない私はやはり恵まれた立場に映るようで。まぁ仕方のないことだと割り切ってはいるけれど。

以下略



15: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:10:51.89 ID:+wTNpPwyo


――そこから24時間以上は、また変わらぬ日常。
彼と過ごし、眠り、会社に行き、彼と過ごし。
二度の夜を迎え、二度の性行為と一度の自傷行為を越え、その後迷惑にも真夜中に、私は唯ちゃんに電話をかけた。
以下略



16: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:11:47.39 ID:+wTNpPwyo


紬「――もう! こんな夜中に出歩くなんて…危ないじゃない!」

唯「だってー、ムギちゃんが喉が渇いたって言うから……」
以下略



17: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:12:55.71 ID:+wTNpPwyo


――高校時代、大学時代、そしてちょっとだけ最近の話にも触れ、少し気まずくなり、逆に中学時代の話に触れようとしたりもして。
そんなこんなで本当に止まることのない夜を過ごしていたら、夜明けなどあっという間で。

以下略



18: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:13:32.60 ID:+wTNpPwyo


――何度か唯ちゃんの視線を感じながら、いつもよりちょっとだけ彼に好意的に接し、背中を見送る。
ちゃんと会社を休む旨も伝えた。もう後ろ髪引かれるものなんて何もない。ここから先は、唯ちゃんとの時間。そう思うだけで胸がときめく。

以下略



19: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:15:32.32 ID:+wTNpPwyo


――すっかり冷えてしまったお味噌汁に火をかけ、少しずつ温める。
完全に温まるよりも先に、匂いが充満し始める。それに反応したようで唯ちゃんが目を覚ました。

以下略



20: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:16:28.89 ID:+wTNpPwyo

唯「……ムギちゃん、顔を上げて?」

紬「や、やだ……!」

以下略



21: ◆3/LiqBy2CQ[sage]
2011/09/15(木) 20:17:47.47 ID:+wTNpPwyo


――過去のどんな性交よりも、丁寧にやったつもりだった。
つもり、というのはよくわからないから。唯ちゃんが可愛すぎて記憶がほとんどないのもあるし、唯ちゃん自身も拙いながらも私に触れてくれて、二人であっけなく達してしまったからというのもある。

以下略



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