このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part6

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28 :(2/3) ◆999Jmm64sU [saga]:2018/03/31(土) 14:53:34.78 ID:AcOWtvVhO
>>23


次女「だ、ダメですの! どう考えても靴が大きすぎてすっぽり入ってしまいますわ!」

王子「違ったか。ならば次の者」

長女「うふ……申し訳ありません王子殿下、あの舞踏会での靴ズレでお見苦しいとは思いになりますが」 スッ

王子「かかとだけか? あの娘は足全体を痛めていたぞ。それにその傷はナイフで切ったものだろう」

長女(くっ、そうでもしないとこんな大きな靴で靴ズレなんて普通の女性はならないでしょう! もうこれ以上隠し通すのは……!)

長女「……三女、シンデレラを呼びなさい」

三女「本気ですかお姉様!? いくら王子とは言っても、あたしだってこのような男にあの娘を渡すのは反対です!」

王子「いまの不敬は聞かなかったことにしよう。シンデレラを呼べ」

次女「ううっ、承知致しましたわ……」
29 :(3/3) ◆999Jmm64sU [saga]:2018/03/31(土) 14:54:23.90 ID:AcOWtvVhO
>>23


シンデレラ「あの、私にいったい何のご用でしょうか……?」

王子(やはり……似ているな。声や名前などいくらでも偽れるが、何よりこの見上げるほどの背丈)

王子「これは私が探している娘の靴だ」

シンデレラ「ひっ!」 ビクッ

シンデレラ(どどどどうしてこの靴がここに!? 魔女の呪い!? 投げ捨てた腹いせなの!?)

王子「もはや私の目が間違えることなどなかろうが、お前にこれを再び履いてほしい」

長女「断りなさいシンデレラ。あなたが王族の妾になるなんておこがましいことですよ」

王子「お前に拒否権などない。履け、シンデレラ!」

シンデレラ「……い」

王子「い?」


シンデレラ「いっやぁああぁぁあぁあ!! ガラスの靴なんて二度と履きたくないのぉおぉおおぉお!!」 ダッ

王子「待て、どこへ行く!?」


その後シンデレラが著名な靴職人として知れ渡るのは後の話である


おわり
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 17:03:14.09 ID:YGW2CUfA0
>>20
>>21
>>26
>>27>>28>>29
投下乙です
また作品書いてくれる人増えてきたなあ
嬉しい♪
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 17:25:18.81 ID:nWO++7BKO
タイトル「ハチミツ野郎」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/31(土) 18:04:06.88 ID:r1iGJBRT0
タイトル「テストスレLv.100」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/01(日) 03:04:50.12 ID:0lfBw5Mj0
前スレ >>987
「世界の終わりを告げるホイッスル」

その笛の音は突然だった
世界中の人々はその瞬間、一様に5度の笛の音を聞いた
人々は不思議に思ったが、面白おかしくネタにこそすれど本質的には興味を示さなかった
翌日、世界中の火山が一斉に噴火した
多くの人が死に、いくらかの国家は再起不能に成った
この流れから笛の音は人々に興味と恐れを引いたが、火山の噴火という現実的な問題の前に対応は後回しとなった

それから数年後のある日、世界中の人々は一様に4度の笛の音を聞いた
翌日、世界中の海が一斉に津波を起こした
更に多くの人が死に、多くの国家が再起不能に成った

ここに来て、笛の音は無視できない問題に成った
一度ならば現実の前に忙殺されようとも、二度と成れば笛の音との因果関係の調査こそ優先すべきとの声が多くを占めた
笛の音専門の研究チームが立ち上がり、世界中に観測機を仕掛け、次の笛の音に備えた

また数年後のある日、世界中の人々は一様に3度の笛の音を聞いた
研究者たちは、次の日に起こる災害に備えて笛の音のデータを必死に守ろうとしたし、人々も恐怖の笛の音への対策と聞いてそれに協力した
翌日、世界中に余す所なく雷が落ちた
外にいた人は誰も助からず、大半の国家が再起不能に成った

しかし、研究者たちは安堵した。笛の音のデータのコピーの一つは地下シェルターに仕舞われていたからだ
確認してみればデータは無事。早速研究が始まった

更に数年後のある日、世界中の人々は一様に2度の笛の音を聞いた
しかし、研究者たちもさる者。前回のデータと数年の研究から、笛の音の発生元や対策にいくつかの仮説を立て、今回の笛の音を持ってその仮説の一つが正しいことを確認したのだ
人々は翌日の恐怖と共に、世界を終わらせる笛の音の研究が終盤に入ったと希望を持った
翌日、世界中の地面は地震によって崩壊した
ほとんどの人は死に、最早国家という概念は維持できなくなった
しかし、研究者たちの一部が海上や空中にいた事で研究は続行できた

それから数年後、研究者たちは笑顔だった
笛の音を止める方法が分かったのだ。そして今日は研究に依って導き出された笛の音が鳴る日
笛の音を止める専門機材も問題なく可動しており、後は予定時刻を待つばかりであった
予定時刻、世界中の人々は何も聞こえなかった
研究者たちは手に手を取って喜んだ。我々が人類を、地球を、世界を救った、と
その日、世界中の人々は生存と研究者たちを称える宴に没頭した

翌日、地球は爆発した
あの笛の音は終わりを引き起こしてなどいなかった、ただ告げていただけに過ぎなかったのだ……
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/01(日) 15:46:27.39 ID:80tyWVks0
タイトル「サクラダイ」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/01(日) 17:25:11.98 ID:lauY8/fN0
タイトル「秘密の花園」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/01(日) 17:30:05.21 ID:t5HjwpzZO
タイトル「3億歳の誕生日」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/02(月) 08:24:53.44 ID:MmhPRlLZO
タイトル「冷やし中華諦めました」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/02(月) 09:48:56.09 ID:yJ+thzqY0
タイトル「台本通りにお願いします」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/02(月) 09:53:50.53 ID:yJ+thzqY0
タイトル「ミスキャスト」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 13:22:53.71 ID:wNG89ByU0
タイトル「それでいいのか武闘派博士(常識人)」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 13:56:34.23 ID:6GCZ6IAP0
3億歳の誕生日
少し長くなります。
以下本文

僕は今日、2億9999万9991回目か2億9999万9990回目の10歳の誕生日を迎えた。

朝起きていつものように日記をつけて、僕はそれから協会に向かった。僕と同じようにアンドロイドと化したNPCの牧師は、どこから手に入れたのかも分からない植物図鑑を読みふけっていた。
「そんなもの読んだってここの農業スキルには応用できないよ」僕が皮肉を飛ばしたら、「坊やは分かってないですねぇ、私たちだっていつかまたこの世界を出れるかもしれない。『外』の世界に出てまた肉体をもてたとしても、丸腰じゃ生きていけませんよ」とニコニコしながらも本を閉じ、「それじゃあ坊やも来たところですし、日曜日の朝だから牧師らしく説教でもしましょうか」と椅子から腰を上げた。

『生きた』NPC___僕らの住む世界は、そんな(当時としては)大胆な取り組みで社会現象では済まないほどの売上を伸ばしたオンラインゲームだった。死後間もなかったり植物状態の人の脳髄をスキャンし、ゲーム世界で「蘇生」させる。僕もまた小児癌で肉体的に死んだあと、ここで生き長らえた身だ。

「…しかしいつからかこのゲームからユーザーは居なくなり、残ったのは私達NPCだけでした。私達NPCはサーバーを乗っ取り、今日まで肉体を取り戻すための研究を続けているのです。…坊や、聞いてますか?」
「三億年付き合いがあるのに坊や呼びされたのが気になったんだよ、誕生日になるといきなりたった数十年の年の差意識し出すの、本当馬鹿馬鹿しい」
「斯く言う坊やはたった一日のことを気にしてますがね」僕はため息をついた。

「そこまで不機嫌になるなら、神父の説教の代わりに今日はすごいものを見せてやろう。約3億回目の10歳の誕生日にはぴったりなもんだよ。」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 13:57:59.41 ID:6GCZ6IAP0
協会→教会
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 14:52:33.30 ID:edOy2Y9A0
タイトル「鏡の中の悪魔」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 14:54:34.55 ID:edOy2Y9A0
タイトル「本日の姉との会話」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 15:05:36.16 ID:7N/Nhn1DO
タイトル「謎の男2号」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/02(月) 17:09:11.18 ID:MmhPRlLZO
タイトル「協会と連盟」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/02(月) 17:42:30.65 ID:MmhPRlLZO
タイトル「エイプリルフールvsメイトゥルース」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 17:45:36.91 ID:74iZvBObO
タイトル「福笑い整形術」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 23:48:31.96 ID:bt8QEYb70
タイトル「星に願いを託したら勇者にされた」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 07:49:40.19 ID:rZZHhnJAO
タイトル「星空大箸」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 07:58:31.73 ID:rZZHhnJAO
タイトル「星空大橋」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 13:48:58.19 ID:qcblRysT0
タイトル「星に願いを託したら勇者にされた」


それは流れ星が多く流れたある夜の話


男「イケメンで美女にモテモテかつお金持ちに……。」


一人の男が欲望のままに願いを託す。


☆「その願い了解した。」


男「えっ、まじで!?」


そして男は異世界で勇者になった。


男「まてまてどうしてそうなる。」


女僧侶「どうかされましたか?」


男「いや、確かにイケメンでモテモテかつお金持ちにって願いを託したけどさ。」


☆(女にモテモテではないかね?)


男(いや、確かにモテモテだよ?ただ、ぶっさいくじゃねぇか!)


☆(それは自分の顔を見てから言ってもらおうか。)


男(俺の顔は顔面凶器。)


☆(それがイケメンになれる価値観のある世界に転生させてやったのだ感謝したまえ。)


男(で、勇者なのはなんで?)


☆(勇者なら他人の家に押し入り壷を割ろうがタンスを漁ろうが許されるからだ。)


☆(また、職業だって勇者の心があれば遊び人や盗賊等、実に色々と職業選択の自由がある。最高じゃないかね?)


男「分かった俺の負けだ。」


こうして☆に論破された勇者が異世界で無双するのはまた別のお話。


女僧侶「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時……」


男「女僧侶の唱える呪文がおかしい。」


即興のノリ、お目汚し失礼しました
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 14:06:49.25 ID:rZZHhnJAO
タイトル「自演甲」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 18:17:42.35 ID:tZ33cGBVO
タイトル「SKYBRIDGE」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 18:18:46.31 ID:tZ33cGBVO
タイトル「しりとり」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 18:20:12.98 ID:SkZ6Dk+NO
タイトル「嘘太郎」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/03(火) 19:10:46.88 ID:3NH8arv6O
>>24
タイトル「月夜見の光」

あの月の裏側に期待をしなくなったのは、いつからだろう。
無関心の仮面で笑い、未知を蔑み、否定以下の感情で目を逸らし続けている私は、一体何を失ったんだろう。
沢山の傷でノイズの混じった視界。嘘のように美しい、虚像の星。ただそこに輝きがあったから、私は月を見ていたのだ。
それを忘れた今になって、星は言葉にならない問いを押し付ける。
もう私は、それを直には認識できない。
だから、私の「当たり前」という、虚構の星を掲げるのだ。
58 : ◆axPwtNeSoU [sage]:2018/04/03(火) 22:02:40.10 ID:dCoj4RVA0
>>55『しりとり』


男「……ああ、君はなんて美しいんだ」

女「だめよ、いけません、私には親が決めた婚約者が……」

男「我慢しろ、諦めろとおっしゃるのですか、愛しい人よ」

女「嫁に選ぶなら、私などよりもっと素敵な人が沢山いるでしょう」

男「美しくも残酷な方だ、こんなにまでも君を愛している哀れな男に、なんと心無い言葉……」

女「馬鹿なことを、私のような者のために全てを犠牲になさるおつもり?」

男「理想の女が手に入らぬのならば、他の全てを手にしたところで、何の意味があるでしょうか」

女「身体だけが目当てなのではなくて?」

男「手に入れたいのは身体ではなくあなたの心です」

女「少し……考えさせてください……」

男「いいえ、考える時間も迷う時間も与えませぬ、どうぞご決断下さいませ」

女「せっかちな人」

男「止まらぬのですよ、この愛は」

女「私を……幸せにしてくれますか?」

男「悲しみと不幸を、決してあなたには近付けさせぬと誓いましょう」

女「裏切ったならばどうします?」

男「すぐさまこの胸に短剣を突き立て、そのような不実な愚か者の心臓をえぐり出して見せましょう」

女「……嘘だったら、許しませんよ?」

男「良き恋人、良き伴侶として一生あなたに尽くすと誓います」

女「……少なくともあなたに弁舌の才と、女をその気にさせる才が有るのは確かなようです……私が愚かなだけかも知れませんけど」

男「どうかお願いです、私と結婚して下さい!」


→イエス
→いいえ


――女がどちらを選んだのかはご想像にお任せしますが、これにて今宵のしりとりは終了にございます。


FIN.
59 : ◆axPwtNeSoU :2018/04/03(火) 22:05:33.60 ID:dCoj4RVA0
投下終了
お目汚し失礼
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 22:07:08.11 ID:zqdDQsTZ0
しりとりssすこ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 22:08:40.76 ID:h8jO6kXV0
>>58
やるねえww
乙おつ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 22:09:32.03 ID:7b8FgJ8XO
タイトル「古代都市マカロニグラタン」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 08:08:35.64 ID:FmF65EgLO
タイトル「KAWASAKI-UKISHIMA JUNCTION」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/04(水) 11:43:57.55 ID:iKEhjPVao
>>58
これいいねwww
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/04(水) 12:08:51.41 ID:b6yLOThDO
タイトル「お一人様一個限りを二つ手にする方法」
66 : ◆axPwtNeSoU [sage]:2018/04/04(水) 18:31:50.92 ID:pcGcDn+A0
>>60>>61>>64
コメント感謝ですー
タイトルは一番下に持ってきてネタばらしすれば良かったかなと、ひそかに反省
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 18:33:11.57 ID:FmF65EgLO
タイトル「ヤマダーズ」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 18:34:06.19 ID:FmF65EgLO
タイトル「微炭酸」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 18:34:54.08 ID:FmF65EgLO
タイトル「磯子へ急ごう」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 18:35:38.60 ID:FmF65EgLO
タイトル「世界がもし100人の山田だったら」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 18:35:59.35 ID:oQbXqhnD0
タイトル「代理戦争の代理戦争」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 18:37:07.57 ID:mICbVSlNO
>>67-70
一度に複数投げるなら連レスだとレス数消費するし1レスにまとめたらどうか?
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/04(水) 18:38:11.66 ID:tyACzpFaO
タイトル「赤緑談義」
74 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/04/04(水) 23:19:30.99 ID:pcGcDn+A0
※2レスお借りします


>>65「お一人様一個限りを二つ手にする方法」



女「おや、こんなところに1個のケーキが」

男「はい」

女「なるほど、私へのプレゼントですね」

男「いや、違うけど」

女「他の女へのプレゼントですか、この浮気者」

男「自分用だよ」

女「なぜ私のぶんがないんですか」

男「お1人様1個限りの限定品だったから」

女「それをわざわざ私の目の前で1人で食べる気ですか、このサディスト」

男「たかがケーキ1個でずいぶんな言われよう」

女「食べ物の恨みは甘くないんですよ、たとえどれほど甘いケーキでも」

男「うまくないよ」

女「いや、甘いケーキだからこそ甘くないんですよ」

男「うまくないってば」

女「うまいものを自分だけ楽しもうだなんていう無法者は、私ルールによると馬泥棒と同じ扱いです」

男「縛り首は勘弁」

女「勘弁してほしかったらそのケーキをよこせ」

男「無法者は君の方だよ」

女「まじめにお願いします、半分こしてください」

男「まじめにいやです」

女「いいじゃないですか、減るもんじゃなし」

男「減るよ、明らかに減ってるよ」

女「どうしても一人で食べると言い張るのなら」

男「はい」

女「死にます」

男「重いよ、ていうか、命が軽過ぎるよ」

女「死ぬのはあなたの方なんですけどね」

男「殺害予告やめて」

75 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/04/04(水) 23:23:42.10 ID:pcGcDn+A0


女「ではこう考えましょう」

男「はい」

女「半分こ、というのは、1つのケーキを2つに分けることです」

男「はい」

女「ほら2つになったんだから問題ないじゃないですか」

男「ガバガバ過ぎるよ」

女「じゃあこう考えましょう、半分こしたら確かに量は半分になります」

男「はい」

女「ですが1人で食べるより2人で食べた方が楽しさは2倍です」

男「なるほど」

女「しめてノーカンです」

男「ゆで理論より酷い」

・・・



女「おいしいですね」

男「うん、おいしい」

女「私が言った通り、2倍楽しいでしょう」

男「うーん、そこまではいかない、1.5倍くらいかな」

女「1.5倍くらいですか」

男「はい」

女「でも私はあなたと一緒に食べれて3倍くらい嬉しいですから、収支はプラスです」

男「……」

女「どうかしましたか」

男「えーっとですね」

女「はい」

男「計算のやり直しを要求します」

女「はい?」

男「……たった今、3倍くらいになりました」

女「それはそれは」

男「はい」

女「大幅プラスですね、ひゃっほー」

男「ひゃっほー」





特にこれといったオチもなく

FIN.
76 : ◆axPwtNeSoU :2018/04/04(水) 23:24:26.27 ID:pcGcDn+A0
※投下終了
お目汚し失礼
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 23:31:47.55 ID:WDoKsyZ+0
タイトル「城東区民の常套句」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 23:51:00.57 ID:CJgnUHT50
>>74>>75
この雰囲気好き
にやにやしたわ
乙です
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 00:38:15.30 ID:7+5XUQ4/0
>>74ひゃっほー不意打ちは卑怯
男も女も可愛かった


タイトル「いい女の条件」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 00:39:00.84 ID:D8NUA5G5O
タイトル「無責任な人達」
81 : ◆axPwtNeSoU [sage]:2018/04/05(木) 01:23:09.69 ID:mWfwKmtA0
>>78
>>79
コメント感謝です
タイトルとは微妙にずれちゃったかもだけど
投下者さんだったらごめんなさい
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 08:00:07.38 ID:TKL32546O
タイトル「横浜市北区」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 09:17:23.16 ID:L1XOyAcGO
タイトル「ぼ/くとき/み」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 09:27:33.81 ID:iAzMI4hR0
タイトル「であるからして」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/05(木) 09:31:05.05 ID:4Sc3RFQH0
カザフスタンのプロテイン
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 12:18:12.74 ID:TKL32546O
タイトル「ファーストランナー」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 15:32:26.76 ID:srcfaF5ZO
タイトル「魔女が出来るまで」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 15:35:39.95 ID:yt2CDys0O
タイトル「地獄じみた天国」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 16:47:10.88 ID:TKL32546O
タイトル「平成84年21月40日午後36時70分85秒」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 17:49:04.14 ID:TKL32546O
タイトル「新入社員俺」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 17:52:49.65 ID:TKL32546O
タイトル「プラレールドロップアウト」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 20:26:57.16 ID:CsIWU5nfO
またsaga連投が来てしまった
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/05(木) 23:14:23.88 ID:/hXVIEtC0
タイトル「金髪碧南の美少女」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/06(金) 05:05:13.04 ID:ojZKfroAo
タイトル「続く続く続く」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 08:00:48.75 ID:Qf58Zr8YO
タイトル「ハコダテ3番」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 13:19:01.30 ID:uix8y8ZSO
>>72了解しました。

タイトル「野生の挑戦者」
タイトル「馬鹿な生存者」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 13:42:09.37 ID:A/HzFK2PO
タイトル「前が見えねえ」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/06(金) 18:29:44.81 ID:Qf58Zr8YO
タイトル「KAISOKU-TOKKYU」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 18:33:13.90 ID:tE06K425O
タイトル「前しか見えねぇ」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 23:34:11.28 ID:uix8y8ZSO
タイトル「祝! 100到達!」
101 : ◆axPwtNeSoU [sage]:2018/04/06(金) 23:57:49.69 ID:P6c5szVA0
>>38『台本通りにお願いします』



「もう、うんざりなんだよ」

俺は煙草を灰皿で乱暴にもみ消しながら、監督に吐き捨てた。

「……毎回毎回、パターン通りのお決まりの台詞ばかり。いくら脇役とはいえ、これじゃあ、あんまりじゃないか」

俺の剣幕に、監督が苦りきった表情を浮かべる。長い付き合いだ、別に俺だってこいつを困らせたいわけじゃない。だが……

「お前の気持ちはよーっくわかってるつもりだ。お前ほどのベテランが、お決まりの演技ばかりを要求されて、欲求不満になるのは当然だと思う」

……やっぱりだ。やっぱりこいつはわかってない。

「違う、違うんだよ。俺は別に、自分の演技力を見せびらかしたいとか、この役に不満があるとか言いたい訳じゃねえんだ」

拳をがつんとテーブルに振り下ろす。アルミの灰皿が跳ねて、机の上で乾いた音を立てた。

「この役は俺にとっても大事な役だ。いや、それどころか、この役は俺の人生そのものだと思ってる。生涯この役を演じ続けていきたいと思ってるんだ」

どうにかわかってほしくて、必死に説得する。

「だからこそ、なんだよ。たとえ脇役だとしても、創作の中のキャラクターだとしても、こいつは生きてる。生きて、いろんなものを見て、経験して、成長してるはずなんだよ。俺はそこの部分を視聴者に見せてやりたいんだ」

ありったけの熱意をこめて監督に訴える。

「約束するよ。今までのこいつのイメージを壊したりはしない。成長した、さらに魅力的なこいつを……みんなに見せてやれないか?」

渋面の監督と、真っ向から睨み合う。監督の目の奥で、何かが揺らめいた気がした。

だが――

「……駄目だ。台本通り、変更はなし。アドリブも一切許さん」

監督の最終判断は、非情だった。

奥歯をぎりっと噛み締めた後、ゆっくりと息を吐く。

「……わかった。監督はあんただ。ちゃんと従うよ」

何度も繰り返してきた議論だ。結論もいつも同じ。

「……すまないな」

「……謝らないでくれ、余計みじめになる」

ぱんぱん、と両手で自分の頬を叩いて気持ちを切り替える。

タイミングを見計らっていたのか、ノックに続いてドアが開き、ADが俺の名を呼んだ。

「イクラさん、出番です」

「おう、今行くよ」


――乳児役をつとめてはや50年近く。

「チャーン」「ハーイ」「バーブー」以外を喋れるのは、まだまだ当分先の話のようだ。



FIN.
102 : ◆axPwtNeSoU [saga]:2018/04/06(金) 23:59:50.08 ID:P6c5szVA0
※投下終了
お目汚し失礼
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 00:26:58.58 ID:EAllOOwSO
>>101
乙です。
オチで笑いましたww
あの台詞だけで全てを表現できるのはさすがだと思いました。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 00:54:09.96 ID:WBrv9iJm0
タイトル「三十次創作」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 08:24:14.94 ID:u0ztKJ0TO
タイトル「不死身マン」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 13:14:07.58 ID:uZLlO0v/0
>>101うまいww
この酉の人前スレ終盤からよく見るけど平均してレベル高いな
これくらいぽんぽん書けたら楽しそう

タイトル「七つの大罪税」
107 : ◆axPwtNeSoU :2018/04/07(土) 15:32:06.95 ID:Yq8pyXRA0
>>103>>106
コメント感謝です―
完全に余談ですが、イクラさん過去にちょっとだけ喋ったこともあるらしいのですが、視聴者からの苦情でまた喋らなくなったそうです
タイトル&作品投下する人もっと増えろ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 16:43:54.71 ID:WBrv9iJm0
タイトル「またsaga連投が来てしまった」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/07(土) 16:45:45.83 ID:WBrv9iJm0
タイトル「MOMOIROくろーばーゼット」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/07(土) 20:06:26.78 ID:tbR12KbI0
こんなスレあったのね タイトル投下挑戦
タイトル「僕があいつを殺せなかった理由」
タイトル「優しいテロ」
タイトル「小さな違い、大きな差」
ここで作品書いてる人に質問なんだけど、書きやすいタイトル書きにくいタイトルってある?
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/07(土) 21:21:27.62 ID:uZLlO0v/0
2本しか書いたことないけど、>>110のは想像力が掻き立てられるというか、割と良さそう
以前のスレで別の人も似たようなこと言ってた気がするけど、ダジャレというかあまりにも出落ちっぽいのはタイトルの時点でオチが決まっちゃいそう(オチが読めそう)だから書く気になる人少ないと思う
まあ、俺の発想力がないだけなんだけど
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 00:13:13.58 ID:UKOQhQj/O
タイトル「まどろみの境界線で、あなたをまつ」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 00:35:41.39 ID:TVrQw8aao
>>88
タイトル「地獄じみた天国」


「えっと、今日の○○地区の拾得予定はあと何件だったかしら?」

女神様は身に纏った衣装から水を滴らせながら尋ねる。

「本日分は先ほどの木こりが落とした斧で終了ですね」

膨大なリストに目を通すことなく私は答える。

「そ。じゃあ、今日の仕事はこれでお終いね」

「まだ出勤して2時間しか経っていないのに、働いているみんなに悪いわね」

女神様は心持ち申しわけなさそうに、しかし手際よく帰り支度を進める。

「いやいや、むしろ毎日出勤される方の方が珍しいですよ」

「死者回収計画を立てる神様なんて、月に2、3日働くだけだと聞いていますし」

ここ天国では神と呼ばれる存在が優雅な生活を送りつつ、世界の運営を担っていた。
神は細かく分業された業務を家業のように代々世襲で受け継いでおり、職にありつけないということはなかった。

「あの陰険オヤジは職場にいない方がみんなの為よ」

「私もデスクワークはあの陰険オヤジのいる月初は外すようにしているし」

「だからと言って、月次報告書を月内に書き上げるのはどうかと思いますよ」

「上からは『あいつの報告書は何でいつも月末の報告が抜けているんだ!』って怒られていますし」

一応忠告はしておく。多分聞き入れられることはないだろうけど。

「ちゃんと『25日現在』って書いてるわよ」

締め日を勝手に決めるから怒られるんですよ、という言葉を飲み込む。

「さて、私はこれで失礼するわね。あ、明日の拾得物回収順路の作成と、交換品の在庫管理と補充をお願いね」

女神様は矢継ぎ早に指示を出して帰っていった。

ここからが天国に住む平民の私達の仕事の始まりだ。
多分女神様は知らない。
膨大なリストから回収順路を作成するのに深夜までかかることを。
そのあとの交換品の在庫管理に明け方までかかることを。
私達は毎日、明け方から女神様の出勤してくるまでのわずかな時間しか眠れないことを。

天国は私達平民の過酷な労働の上に成り立っている。
代々世襲の天国では私たち平民は死ぬまでこの生活が続く。
もし死んで生まれ変われるなら地上で生活する人に生まれ変わりたい。
しかし、死を願うには私達の寿命は長すぎる……

【了】
114 : ◆6Y4Wk7/rEM [saga]:2018/04/08(日) 04:34:30.44 ID:qDYoAZXs0
数レスお借りします
115 : ◆6Y4Wk7/rEM [saga]:2018/04/08(日) 04:35:21.85 ID:qDYoAZXs0
「あれ?」

気がついたら随分とおかしな空間にいたものだから、僕はつい声をあげた。阿呆みたいだ、と我ながら思う。
上を見る。見慣れた青だ。
平面にしか見えなくて、それでいて本当はどこまでも果てなく続いてる空が広がっていた。
下を見る。懐かしい蒼だ。
透き通っているようで、けれどどんなに目を凝らしても底を窺わせない海が微睡んでいた。
なんだ、これは夢かと驚くほどすんなりと納得できた。
なにせ今の僕は、波紋一つない水面の上に立っているのだ。
だから彼女がここにいることにも、なんの疑問も持たなかった。

「久しぶり」

「驚かないのね」

「僕の夢だもの。それでも、君にまた逢えて嬉しいよ」

彼女が小さく笑った。いつまでも変わらない、愛おしい仕種だった。

「ずっと、君に聞きたいことがあったんだ」

「なあに?」

「僕もそっちにいったら、また君と一緒にいられるのかな」

少しだけ彼女の表情が翳った。ほんの僅かな変化だったけど、僕にはそれで十分だ。
ゆうるりと、彼女が首を横に振る。

「駄目よ」

「……どうして」

声を荒げるのを必死で堪える。夢だというのに、胸がきゅっと締め付けられたような気がした。

「私も、もっとあなたと一緒にいたい。今だって、このままずっといられればって思ってるの」

「じゃあ」

「でもね。それ以上に、あなたには生きていてほしいと思う」

咄嗟に言葉が出なかった。
ほとんど聞いたことのなかった彼女の真剣な声色に、気圧されたのかもしれなかった。

「仕事をして、おいしいものを食べて、友達とおしゃべりして、恋をして」

言葉を切って目を伏せる彼女に、なんて声をかければいいか分からなくて無言で待つ。

「そうして、私の分まで人生を楽しんでほしいの」

そう言って顔を上げた彼女は笑っていて、それでいてすぐにでも泣き出してしまいそうに見えた。
今の僕がどんな顔をしているのかは分からないけれど、きっと彼女と同じような表情なのだろう。
喉が詰まって声が出せない。返事の代わりに何回も、近くて遠い彼女に届くようにと強く頷いた。

瞼をこじ開ける。いつもの天井が真っ先に視界に入った。
なんだか夢を見ていたような気がするが、どんなものだったか不思議と記憶に残っていない。
身を起こして体を伸ばす。目覚めは悪くないから、きっと悪夢ではなかったのだろう。
根拠はないがなんとなく、今日も頑張って生きていかなければいけないと思った。
116 : ◆6Y4Wk7/rEM [saga]:2018/04/08(日) 04:36:00.76 ID:qDYoAZXs0
彼が消えてしまって、私は一人水面に立つ。

蒼穹を見上げる。太陽がないのに不思議とこの世界は明るい。
あの青の終には、永遠を安らかに過ごせる楽園があるのだろう。
海原を見下ろす。光があるのにどうしてか私の影はできない。
この蒼の底には、永久に罪科を贖い続ける奈落があるのだろう。

水平線を探そうとしても、空と海は彼方で溶け合っているようにしか見えなくて。
本当は境目なんてないのかもしれない、と少しだけ思う。
けれども私は、こうしてここに立っている。交わらない青と蒼を隔てる膜の上に。
いつからこの世界にいたのか、自分でもよく覚えていない。
時間の感覚もないけれど、退屈はしなかった。

初めて彼がここに来た時、これは夢だと言っていた。
その時はそういうものか、としか思わなかった。この空間自体が、いやに現実離れしているせいだろう。
それよりも、私には彼が死を求めていることが悲しくて仕方がなかった。
別れが辛くないと言ったら嘘になる。それでも彼には、私がもう願えない未来を手にしてほしかった。

それ以来、彼は夢を見るたびにここにやってくる。
どうやら夢の内容は毎回忘れているらしい。だから彼は必ず、久しぶりと私に言う。
そしてどうしても慣れない問答を繰り返すのだ。
今回もきっと、私はひどい顔をしていたのだろう。

ここは彼の世界だ。とはいえ、微睡んでいる間しか認知できない虚構に過ぎないのだけれども。
彼が夢を見なくなったら、私はどうなってしまうのだろう、と考える時もある。
だけどそんな日が来たら私が消えてしまうとして、そう恐ろしいようにはどうしても思えない。
私にとってはそれ以上に、彼が自ら全てを放棄してしまうと考える方がぞっとするのだ。

果てのない境界線で、今日も私はあなたが眠るのを待つ。

>>112タイトル「まどろみの境界線で、あなたをまつ」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/08(日) 11:57:44.78 ID:BpUxuOit0
タイトル「津木の次は園前に停まります」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 12:08:26.35 ID:nHyT19I50
タイトル「あ」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 13:29:10.71 ID:jfqxc29SO
>>110
個人的にはローマ字で書いてあるやつ(前スレにもあった)は面白いSSにできる自信が無いので避けてたりします。

……まぁ私はつまらないSSしか書けたこと無いんですけどね。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/08(日) 13:31:41.92 ID:jfqxc29SO
連レスになりますが、>>113>>115>>116も面白かったです。

書き手が増えて嬉しいです。
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 13:32:11.19 ID:jfqxc29SO
タイトル「上げてすみません」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 13:37:08.90 ID:UlzhSAUJO
タイトル「嘲笑と花束」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 14:09:57.08 ID:XAE3nM7N0
タイトル「これが・・・」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/08(日) 14:20:00.00 ID:BpUxuOit0
タイトル「12月23日」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 15:12:56.90 ID:EvaEP3lP0
タイトル「パンケーキ食わんかね?」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 15:15:48.74 ID:ZSVVOl1XO
タイトル「謎選挙」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 15:30:03.28 ID:rKe+Se+1O
タイトル「無神論者と神様」
タイトル「3日後に鳴る鐘」
タイトル「悲しみだけが住う国」
タイトル「白い花を捧げる」
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