タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part6

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606 : ◆CuduHy8Vo5U0 [sage]:2018/10/30(火) 16:53:55.00 ID:DVEoAEI6O
「生き物はみんな、死んだ後お星様になるんだよ」
宗教やオカルトの類を一切信じない祖母が、唯一信じた非現実的な話だった。
私が物心ついた頃から、祖母は星の綺麗な夜には決まって外に出て星を見ていた。その眼差しは何かを慈しむようで、私はそんな祖母を不思議に思っていた。
ある日、私は祖母に尋ねた。どうしていつも星を見ているのか、と。
「ばあちゃんはね、星がよく見える日には、最近あったことをご先祖様に話してるんだよ」
祖母は、私の頭を優しく撫でながらそう言った。
どのお星様がご先祖様なの? と私が聞く。
「見てごらん。あそこの小さな星、あれがお前のひいひいおじいさんだ。隣の少し大きいのがお前のひいおばあさん。そして……」
私は祖母の話に聞き入った。死んだら星になる。そんなことは考えもしなかったことで、私の心に大きな衝撃を与えた。それ以降私は、星の綺麗な夜、祖母と外で星を眺めるようになった。
それから数年後、私が小学校3年生の12月のことだった。当時飼っていた犬が死んでしまった。私は自分の部屋に閉じこもり、1時間ほどずっと泣いていた。泣き疲れて落ち着いた頃、扉をノックする音が聞こえた。扉を開けて廊下に出ると、そこには祖母が立っていた。何? と私が涙声で尋ねた。
「外に星を見に行こう。寒いからちゃんとあったかくしてね」
祖母は私の目線に合わせるようにしゃがみ、そう答えた。私は厚手のジャンパーを着て、祖母と一緒に外に出た。その日は空に雲一つなく、星がよく見えた。外に出ると、祖母は一つの星を指差した。
「ほら、あの星。昨日までなかっただろう?あの子も星になって、空からお前を見てくれてるよ」
今考えると、何とも馬鹿らしい話だ。星がそんなに都合よく増えるはずが無い。増えたとして、簡単に気づくほど大きな星でもなかった。それでも、その時の私には、昨日までなかった星が現れたと、確かにそう見えたのだ。私の小さな心は、その言葉に確かに助けられたのだ。
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