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【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】

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122 : ◆zlCN2ONzFo :2019/05/01(水) 04:13:35.00 ID:xwsLot5U0
>>121

「なるほど、やはり式の類でしたか……」

【くつくつと、愉快そうな笑みを浮かべて、動揺して慌てる善弥の様子を、さも楽しげに眺めて】
【そして、実際に墨染の紙を取り出し、それを鳥のように飛ばしてみせたのであれば】
【感心したような表情で、それを目で追い、そして再び視線を善弥へと向けて】

「素晴らしい、式の様でありながら式とは異なる存在とは」
「そうか、しかし、そうであったならば善弥殿、貴女の先程までの疲弊は理解もできるというものだ」
「あれ程の部隊をあれ程の精度で動かしていたのだ、その消耗も負担も一廉のものであったでしょうに」
「誠に痛み入る、本日はゆるりとその疲れを癒すが良いでしょう」
「無論、今見たものは内密にしましょう」

【感心し感嘆し、そしてその功績を称え、莫大な疲労を労う】
【余りにも大き過ぎる魔翌力の消耗と、運用の負担、効果は大きいが、少女の命すら危なかったのではないだろうか】
【やがて、スープが来て、そして話も移れば】

「ふむ、中々に認められず、そして悠玄殿もその席を退こうとはしない?」


【少女の様子から、そう予想して】
【口元を真白な、布巾で拭いながら、しかしいつの間にやら妖しい笑みを湛えながら】
【やがて、スープを食し終われば、また次の料理が運ばれて来るだろう】
【ポワソン(魚料理)の順番だ】
【黒タラのアイオリソース添え、料理が置かれると同時に、シャンパンも新たに注がれ】
【そして、善弥の手元に小さなしかし、如何にも高価な品が収められているであろう、小箱を手渡す】

「果たしてこの状況で言うべきか、渡すべきかは悩まれる、だがこの話の最中であるからこそ、意味があるやも知れませんな」
「開けてみると良い、果たして、どの返答となるかは解りませぬが」
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