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【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】

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225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2019/05/15(水) 23:50:43.75 ID:Stpt5Ft/0
>>223

【「ふうん、そうなの……」】【返事はごく簡素に紡がれた、口元に添える指先は、何かを思い返して/それから何かを納得していた】
【"知って"いる出来事だったし、知っている出来事だった。限りなく"自分"がやったことであり、そうして自分には覚えのないことでもあった。――だとしても、】
【部屋に置かれた蛇の頭骨は見知っていた。――先祖の墓を発くような行いを誰も咎めてはいなかった。そもそもこの場合は墓ですらないから? なんて余談】

親近感ねえ……、はいはい、どーせそうですよ。できるかしら、私。"わたし"を。……料理もねえ、何年ぶりだか……。
レシピ。読んだことあるでしょ? ――――あの馬ッ鹿みたいなやつ。あたし、あれを解読しなきゃなんなくて。
まあ、書いたやつが含めて"私"だから、いいですけど? ――――だなんてレベルじゃないわ。何あれ? 

【指先越しに漏れる吐息はきっと湿っぽくて暖かいのだろう。何か捨てきれない情を含んで見せたなら、きっと光に照らせばきらきら光って見えるんだ】
【けれど今は限りなく夜だったから。――そうして、月明かりだけでは言い表せられぬ感情を照らし出すには少しだけ力不足であるのだから】
【投げやりに言ってみせるのは何か自分が誰かより劣っていることをようく理解したことのある人間の口ぶりに似ていて、――なら、やっぱり、何か別人の振る舞いもする】
【――暇があればいつもいつだって何か作って食べていた/食べさせていたような子とはやはり違うものなのだろう。だってあのなんとか手稿より難解なレシピ集】
【こいつだって読めていないと白状するのなら、――それでいて、それらはやはり余談に過ぎぬ。二人語らうのも、ありえたみたいなのだとしても、だけど、】

【それはどこかで現実逃避と全く同じ意味を宿すに違いないなら、】

【「白毒川」「鈴音」「――――、白い毒の川」「あの川、よく濁るのよ」「真っ白に濁って」「そうして氾濫するの」「――まぁ、白蛇を崇めるには十分ってこと」】
【けれど喪われた名であった。この世界に於いてその名はどこにも存在しないものであった。――故に、だから、何か語らうべきは彼女ではなく、】

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