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【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】

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129 : ◆zlCN2ONzFo :2019/05/04(土) 08:41:07.84 ID:hufxryg00
>>128

【奇妙な晩餐は静かに続く】

「……そうであったか」
「古い考えだが、洋の東西を問わず、魔術師の血統特有の話だ」
「なればこそ、君は悠玄殿に馬酔木本家に誇示すべきだ、誇るべきなのだよその実力を」
「そして、誇りに思ったその先にあるのは……」
「名実共に、君の望む未来だ」
「皆が君を認め、賛美する未来だ」

【やはり、と言うべきか】
【馬酔木の家は、古い魔術師の家系のようだった、加えてそう言った家柄には、跡取りの問題が付き纏う】
【子女の肩身が狭いのもまた、特有の問題と言える】
【女系ともなれば、その分本家の血は薄まる、薄まる率は上がる、古い考えに凝り固まった家柄であれば、やはり避けようとするは不可避で】
【魔術の優劣は血統によって決まる、そう考える者も少なくないのだろう】
【同じく陰陽家、魔術師の家系である蘆屋道賢にも覚えがあった為か、ほんの僅かに表情を濁したのは見間違いでは無いだろう】
【故に、馬酔木悠玄に拾い上げられた善弥の喜びは、また別格の物があったに相違は無く、現状のある種理不尽な扱われ方もまた、一際辛い物があるのだろう】

「この婚姻もまた、悠玄殿も本家の者も、ヨシビ商会とて君を誉とするだろう」
「敢えて言おう、善弥、我が妻よ」
「君を愛そう、この世界の果てまでも」

【指輪を渡し、年頃の奥ゆかしい乙女の如く、恥じらう様に返答する善弥の左手薬指に、その小さな指輪を嵌めると】
【癖の様な独特の、その密やかな笑顔を向けて、そう告げたのだった】


「誓おう、我等に在るのは、この世界を手にした輝かしき未来であると」

【指を絡ませ、手を握り、近付いて抱き寄せれば】
【そっと、口付けを迫るのだろう】
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